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塾に通うことで学習のサイクルが回りやすくなる。

独学で一番きついのは

一人でやっていたら分からないことが出てきても教えてくれる人がいない

これが、公立中学の学習内容だったり、暗記要素が強い高校英語・社会であれば、自分で悩むという時間が、その後の理解力や記憶の定着に役立つので

学習効率を高めることだけを意識することが必ずしもいいことだとは言えないが

高校数学・理科になると、分からないことがあっても参考書だけで解決するのは難しい場合もある(ただ、これは既にAIでこれはほぼ解決されつつある。)。

もちろん、全体の10%くらいは参考書を読んで自力で解決できる子もいるだろうが、全員がそうとは言えない

誰かの手を借りることで、できなかったことができるようになる

これが塾を利用する最大の理由

なので、多くの子が「勉強をしないから」「勉強のやり方が分からないから」という理由で塾に通っている現状は、塾側から見れば助かることかもしれないが、

子どもにとっては良くない。

塾に通わなければ勉強ができないということ自体が間違っていることに多くの大人は気づかないとダメ

百歩譲って、学習環境を作るために塾を利用するのが許されるのは中学まで(AIに勉強をやれと言われても、実際に行動に移せる子はほとんどいないので)

高校に入ってから「勉強が分からないから塾に通う」となっているとするなら、

塾に通っても期待するような結果は得られない

なぜなら、高校の学習内容を理解するには時間、または個人の能力に影響することが多く

それは塾に週1・2回通ったことで埋められるものではないから。

高校生になってから塾に通っている子の多くはそこに気づかないと、無駄に塾にお金を払うことになる。

うちの塾で西南・福大受験の3年生だけ塾をやっているのはそういう理由。

西南・福大なら何をやれば合格点を取れるかはっきりしていて、且つ1年あれば十分合格できる(個人差があるので中には10年勉強をしても合格するのが難しい子もいる)。

塾で学ぶことで学習サイクルが回りやすくなるので塾に通う意味があるが

西南・福大レベルの大学しか受ける予定がないのに高校1年から塾に通う必要はない。

できてしまう子は、高校3年から独学で学んでも佐賀大くらいの地方国立大学なら合格できてしまうもの

 

それこそ、私が10年以上前から言っている「英語など勉強をしても意味がない」ということも、10年前は「お前何言ってるの?」と言われることがほとんどだったが

今なら、納得してくれる人も相当数いると思う。

大切なのは自分の脳で思考するための道具である言語、つまり母語を徹底的に使いこなせるようにする訓練が重要。国語が重要だと言い続けているのはこれ。

 

学びの価値は相対的に価値はなくなっていくことは間違いないが、言語を操る力の重要性はおそらくなくならない。

 

 

塾はあと10年もすれば、大量倒産する。

教育そのものが変わっていくので、学ぶ内容が大きく変化していくことは間違いない。

社会で必要とされる能力とと学校で教えられている内容に大きな隔たりがあり

学校で学んだことが社会に出たらそこまで必要なものではなかった

なんてことが今まで以上に出てくるはず。

なので、学校の勉強ばかりをするのは絶対に子供たちにさせないほうがいい。

普段の勉強は中学生なら30分~1時間くらい、部活をしていない高校生なら2時間程度くらいで

後は自分の興味関心のあることをやったほうがいい(ゲームを消費するだけ、は時間の無駄)

受験勉強も中学生なら夏休みからの約半年、高校生なら2年の3学期頃からの1年間で合格できるところに行ったほうがいいと言っているのもそういう理由。

とにかく、今の親世代からは想像できない社会になる10年・20年後を考えたら、学校の勉強だけしかしないのは、かなり危険だと思う。

親である自分が常識だと思っているものに縛られ過ぎていると、大変なことになる。

今行われている教育を全否定する必要はないが、それだけでは危険かもしれないという意識を持つことが大切。

子どもたちに「勉強ばっかりするな」「日本だけでなく外を見て見ろ」「ユーチューブ・tiktokで動画を消費するくらいならマンガ・アニメを学びに繋げろ」「何かの組織に属すことが唯一の選択肢ではない」と言ってあげることが大切。人間同士のつながりが大切になっていく可能性が高い社会では、「遊び」何かの比喩とかではなく娯楽となる遊びを上手に作り出せる人が成功する社会になると自分は思っている。なので、今の中高生の親よりも明らかに年齢が高くなった今になり、漫画・アニメに目を向け始め、実際に意識的にそれらを楽しむようにしている。30年前なら「オタク」と気持ち悪がられたことかもしれないが、漫画・アニメなどの娯楽を深く知り楽しむことができる方が、中途半端に勉強をするよりも社会的に成功できる(人生を楽しめる)世界になっていく。

 

10年後どのような世の中になるのか分からない、今やっていることが役に立つかどうかは分からない、そうなったときに自分の頭で考えられる柔軟性を子供の時に身につけさせることが大切。

学校の勉強だけしかせず、点さえよければそれでいい

なんてことを「そんなことはない」と言いつつも、実際はそのようなことをさせている大人は多くいる。

不確実なことに対する耐性を持たせることがVUCA時代には本当に大切。

こんなことを言っているから、うちの塾にはほとんど生徒が集まらないのは分かっているが

それで生徒が来ないのならそれは仕方がない。

 

 

AIに質問をしてある程度の見通しを得られるようになる「質問力」が重要になってくる。

しかし、質問力が重要と言っても、従来の学びが不要かというと不要ではない

知識を自分の頭に大量にインプットして、インプットした内容で理解したり互いにリンクさせることができなければ

そもそも効果的な質問はできないだろうし、仮に良い質問ができて良い答えが返ってきたとしても、その答えが良いか悪いかを理解したり、複数の答えを掛け合わせてさらに良い何かを作ることもできない。

 

だから、今、高校まで習う内容くらいまでなら、学ぶことが大切。

あとは、個人差、今までは大量に暗記して理解することが重要だったが

これからは、ある程度の暗記と理解ができていれば、今までなら絶対に適わなかった上位10%の頭のいい人に、私のような平均的な力があるかどうか微妙な人でも勝負できるようになる。

 

基礎知識(高校で習う学習内容くらいまで)は可能であれば押さえておくべき。

 

 

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