【中学時代には気づけない数学の実力差】点数に現れないだけで大きな差がある!?

B!

中学で習う内容は高校で習うものよりもかなり簡単なので

実際は大きな実力差があるにもかかわらず

点数上はその差が見られないことがあります。

それが特に顕著になるのは数学です。

「高3になって本気で始めれば国立大学くらいなんとかなるでしょ?」

勘違いを起こさないために

かなり厳しいことを書いています。

国立を目指す予定で数学がそこまで得意でない子は高1から本気で数学に向き合わないと

「国立を目指すだなんてよく言えたよな」

自分で自分が恥ずかしくなる状況に陥ると思ってください。

実力差が点数では把握できない

点数に見られない実力さがどういうものか

英検を例にすればすぐに分かってもらえると思います。

たとえば

  1. 英検3級にやっと合格できる人
  2. 英検2級にやっと合格できる人
  3. 私(塾長)

がいるとします。

この3人が英検5級を受けたらおそらく全員満点近く点数が取れるはずです。

ではその3人が全く同じ英語力でしょうか?

同じだよ

と答える人はほとんどいないはずです。

私がどれくらい英語ができるのか知らないので3人の中で誰が一番できるかは分からないと思いますが

少なくとも

①と②を比べたときに

英検5級で2人とも満点を取っているからといって

同じくらいの実力だ

と思う人はいないでしょう。

なぜですか?

2級と3級には大きな隔たりがあり

3級にギリギリ合格できるくらいの実力しかない①が2級に合格できる可能性はゼロに近く、

2級にギリギリ合格できる②との実力差があるのは誰がどう考えても明らかだから

ですよね?

 

そうであっても

5級を受けたら全員同じ点数になってしまうわけです。

 

このように

ある程度の実力があれば満点を取れてしまうような簡単なテストだと

どれだけ実力差があったとしても点数に差がでない

ということが起こり得ます。

 

テストの結果だけを見てすべてが分かるわけではないんですね(うちの塾の高校生が、進研模試の結果でE判定でもほぼ全員が福大には合格できてしまうということも似たようなことです)。

中学時代には気づけない数学の実力差

中学時代公立高校入試の問題に出される標準問題しか解かず

難関私立に出される難易度高めの問題は一切解かない塾が多いと思います(うちの塾もそうです)が

実は

そこには大きな欠点があります。

 

難関私立に出るような難問が解けないと高校数学はできない

だから

中学の時にある程度の難問もやっておかなければならないんだろ

と思われるかもしれませんが

そうではありません。

 

数学は英語ほど中学と高校の関連性が高いわけではないので

仮に対策をしていないことが原因で私立高校に出される難問を解けなかったとしても

高校数学にはほとんど影響はありません

なので

その点は欠点でも何でもありません。

 

欠点なのは

数学が得意かどうかに気づきにくい

ということです。

 

公立高校入試の問題が簡単すぎるので(それに合わせた模試であるフクトも)

上であげた英検の例と同じように

同じ50点を取れていたとしても

そこには見えない実力差がある可能性が十分考えられるんです。

 

信じてくれる人があまりいないのですが

同じ偏差値60台後半でも

難関私立の問題を普段から解いている子は

大濠の数学の問題でも7割以上は取れるのに

公立高校入試レベルの問題しか解いたことがない子は

下手をすると10点も取れないことだってあるんです。

 

なので、中学時代公立高校に出される標準問題しか解かなかった子は

数学は超得意

と思っていたとしても

そこまで得意ではないことも考えられます。

得意でないのに

高校数学を解く前に自分は数学が得意だと勘違いしてしまうと

数学に舐めた態度でしか取り組まず(得意でもないのに授業以外数学の勉強をせず定期直前期にちょろっと勉強をするだけでどうにかなると勘違いする)

結果、全く数学ができなくなることになりかねないので注意してください。

中学でできなければ高校数学は無理!?

中学で習う数学

上に書いた通り

高校入試に出される問題は高校数学からすればあり得ないくらい簡単なので

ちょっと勉強をすれば解けてしまう問題が多くを占めるます。

なので

数字上は同じ点数・偏差値だったとしても

それだけで

自分は数学が得意

なんて勘違いしないようにしてください。

 

 

筑紫丘・久留米附設といった高校を受験する子しか集まっていない塾や塾のクラスで勉強をしていれば

高校基礎レベルの問題を解くこともあるので

そこについていければ

勉強をさぼらない限り高校進学後も数学はある程度できることが分かります。

 

一方

公立高校受験しか意識していない塾に通っていたり

塾に通わず自分で公立高校入試対策をしていた場合だと

い基本的な問題しか解かないので

自分が高校数学についていけるかどうか気づくのは難しいです。

 

塾講師の立場にいれば

たとえ標準問題しか解いていなかったとしても普段の授業の姿から

高校数学もできるようになるかどうかのはある程度見えてくるのですが

自分自身で自分がどれくらい数学ができるのかはなかなか見えてこないはずです。

 

その場合の目安となるがの

  • 小学生の時に算数がどれくらいできていたか
  • そこまで数学を勉強しているつもりはないけどフクトで偏差値60前後を比較的楽に解けていたかどうか

といったことだと思います。

 

数学が得意であれば

そこまで勉強をしなくてもフクトレベルの問題であれば偏差値60前後には間違いなくなるので

もし

そうなっていなかったのならば

数学が得意

とは思わないほうがいいです。

数学が得意でない場合

数学が得意でなければ

国立二次の問題で5割以上を取れるようになるために

相当の勉強時間を割く必要があると思ってください。

 

最低限くらいついていかなければならないのは

学校の授業

です。

学校の授業についていけないようなら大学の入試問題を解けるようには絶対なりません。

 

では、得意でない人が学校の授業についていけるようになるためにはどれくらい勉強が必要になるか?

個人差はあるにしても

1日1時間程度の勉強を数学に充てる程度ではついいけない子もいるはずです。

慣れるまでは

1日2時間~3時間の勉強をしなければならない子が多いんじゃないかと思います。

この点に関しては

計算スピードが遅いと高校数学は苦労する

も参考にしてください。

 

もし

なんとなくわかるような気はするけど微妙な感じかな?

という状況にもかかわらず

高3から始めれば何とかなるよ

と思っているのなら

考えを改めてください。

 

高3になってから

これ、無理かもしれない

と思っても絶対に間に合いません。

学校の授業を無駄にせず大切に

最新の記事はこちらから