塾・予備校に通うとしても受験学年だけで

それ以外は市販の参考書を利用して自分勉強をすればいい

というのが私の考えなので

塾に通わなければ勉強はできない

という主張には納得できないのですが(塾が不安をあおって塾に通わなくてもいい子を塾に通わせようとしているだけのように思える)

塾に通うことで初めて勉強のやり方を学び自分で勉強ができるようになる子が多いというのも確かに事実ではあるので

 

中学を卒業するまでに自分で勉強をする力を身に着けるために

必要であれば小学生の内から小学生から塾に通う

のはアリかな

と最近は思うようになりました。

 

しかし、あくまでも「自分で勉強ができるようになるために塾を利用する」のであり

「塾・予備校に通わなければ勉強ができない」という誤った考えは早い段階で捨てることを勧めます。

自学自習

レイズに通ってくれている子たちには中学を卒業するまでに

自学自習

つまり

独学

ができる子になってもらいたいと強く思っています。

 

「独学なんてできない」という子もいますが

そういう子の大半は単に勉強をしていないだけと思っているのですが

中学時代に偏差値が60前後あった子でも高校進学後勉強が全くできなくなり

高校の早い段階で塾・予備校に通い始める子も少なからずいる

ということを耳にすると

私が思っている以上に独学ができない子がいるのかもしれないと思うようになりました。

 

そう思うようになってからまず初めに考えたのは

そもそもなんで独学ができないと思う子が出てくるのか?

です。

 

独学はできて当然と思う人がいる一方できないと思う人がいるのはなぜか?

私の中にいくつか思い当たる原因があるのですが

読解力がないこともその1つだと思います。

文章を読む訓練を日ごろしていないので

たいして難しい文章でもないのに書かれてある内容を読み取ることができない

読み取ることができないので独学をしようと思ってもできないわけですね。

 

ということは読解力さえ鍛えることができたら

今現在「独学なんか無理」と思っている子でも

独学ができるようになる可能性がものすごく高く

何でもかんでも人から教えてもらわずとも本を読んで自分で理解し

分からないところだけをピンポイントで質問し理解する勉強が可能になるはずです。

論説文を「読める」とは?

ある文章を読んでもらった後に

文章に何書いてあるかわかった?

読解できた?

と小中学生に聞くと

読めた

とか

分からない

といった返答や

う~ん…

と返答に困ることがほとんどだと思います。

そもそも

読める

ってどういうことなんでしょうか?

また

読めているかどうかはどうすれば確認できるのでしょうか?

 

私は

子どもたちが文章を読めているかどうかを確認する一番の方法は

書ける

ことだと思っています。

 

論説文は

筆者が自分が持ち出した1つのテーマに対して自分の考え(根拠)をもとにして意見を主張する文です。

ようは

  1. テーマ(気になる点・疑問)
  2. 根拠
  3. 主張

この3つを論理的に書いている文が論説文です。

ということは

文章を読みこの3つを捉えることができれば文章が読めていることの証明になります。

そして

その3つを

自分の言葉に置き換えて書くことができれば

「読めた」証拠になります。

 

文章を読むだけではなく

読んだ文章を自分なりにまとめる

 

つまり

要約

をすることで文章が読めているかどうかの確認をレイズではやっていきます。

要約ができる=「読める」、読解ができる

要約をして文章を読めているかどうかの確認をしたとして

それって意味があるの?

と思う人もいるかもしれませんが

大ありです。

要約で文章が読めているかどうかの確認はできますが

確認をすること自体が目的ではなく

要約をする過程が重要になります。

要約ができる=文章を読める(理解している)

⇒国語の問題も解けるようになる

要約は文章が読めていなければできないので

要約の訓練をすることそのものが読解の練習になるわけです。

通常の国語の問題は

採点をするために「こう書けば正解だよ」という答えありきで作られているので

問題を読んで質問に答えるというよりも

「答えを探す」ために与えられた文章を読むようになってしまいがちです。

問題作成者が作った答えを探すために問題文を読むのではなく

書かれてある内容を理解しようと文章を読むほうが

読解力を高められますし

読んだ内容を自分のアタマに残すことができるので知識の蓄積もできるようになります。

 

要約の良いところはそれだけではありません。

要約は自分の言葉で言い換える必要があるので自分で考えなければできません。

自分で考えて文章を書く訓練は小論文の訓練にもなります。

最近の大学入試は小論文を貸すところが増えてきたことを考えても(高偏差値の大学の推薦入試は共通テストと小論文を課すところが多い)

小中学生のうちに要約の訓練をすることが大いに役立ちます。

要約は最初は難しいかもしれませんが

訓練次第でほとんどの子ができるようになるので

とにかく取り掛かってしまいましょう。

やったもん勝ちなんです。

文章要約と意味調べノートを作成し読解力を養う