2020年11月ころからうちの塾の自習室を利用してくれた子に合格体験記を書いてもらいました。
どのように勉強をすれば成績を伸ばすことができるのか、高校生は参考にしてください。
※ 自習室だけを利用してくれた子なので塾の合格実績には含めていません。
目次
受験結果
推薦入試で国立大学理系学部に合格
共通テストは受験に必要な科目(5教科7科目)で83.3%
塾には通わず数学と化学だけはZ会を利用
英検は2級に合格
1・2年次
予習で弱点を把握し、授業で解決、そして定期テスト対策で定着させるという勉強のサイクルを作ることを意識しました。
個人的に特に大事だと思うのは、授業です。
例えば50分×6限の日なら、授業だけで5時間も勉強できるんです!
きちんと集中していれば、1、2年生のうちはこれだけでも十分だと思います。
私は勉強は最低限にして学校行事にかなり熱を注ぎましたが、こうした思い出は受験期のモチベーションにもなりました。
また、オープンキャンパスには1年生の間に行っておいた方がいいと思います。
今年のように未曽有の緊急事態が起こらないとも限らないので…。
中学のときは学校の授業が簡単すぎて授業をどのように利用するかは迷う部分もありますが
「授業を無駄にせず効率的に成績を伸ばす」に書いた通り
授業を無駄にするのはやっぱりもったいないですよね。
ただし、高校によっては学校の授業を消化するだけでは大学入試対策にならない場合もあります。
今は違いますが、私が現役のときの母校は英語・古文以外は受験対策に一切なっていませんでした。
その場合
学校の授業をどのように活用するかは自分で考えるようにしてください。
3年次
3年次は時期を分けて書いてもらいました。
4~5月(コロナで休校)
学校の課題と並行して、苦手な数学と化学のみZ会を受講し始めました。
塾に通うとなるとどうしても帰宅が遅くなってしまいますが、Z会は自分の好きな時間・場所でできるので、自習が得意な人にはおすすめです。
やっぱり独学で勉強ができる人は強い。
自分でしっかりと計画を立てられ、合格するために何が必要なのかが分かっていれば、塾を利用する必要はないということの証明ですね(言うのは簡単ですが、それができるのは少数派なんですよね)。
6~7月(学校再開後)
休校のしわ寄せで授業の展開が早く、個人的には年間で1番必死に勉強していた気がします。
例えば、この時期に化学で習う有機分野は、浪人生と差がつきやすいと聞いていたので、多めに時間を割きました。
毎日19時半まで学校に残り、Z会を進めたり友達に教えたりしていました。
また、マーク模試を1回と記述模試を2回受けました。
志望校が決まっていてもいなくても、6月か7月のマーク模試は受けておくことをおすすめします。
どの単元が合否に影響を与えるかを把握して勉強時間を決める
これが塾を利用せずにできてしまうのはすごいです。
学校の授業が終わってからも学校に残って勉強をする
私も高校1年の時に同じようにしていましたが
やっぱり大学入試の問題が解けるようになるには
勉強の質だけでなく量も大切だということですね。
夏休み
運動会練習に熱中しすぎて、1日の勉強時間が1時間未満なんてこともありました…。
この1か月強でついてしまった差は大きかったと思います。
友達は、赤チャートを1周した、2次試験の過去問を5年分解いた、などと言っていました。
私も過去問は1年分だけ解きました。
運動会は多くの高校で高校3年生の最後のメインイベントになっているようで、この時期に勉強をしなくなる子も出てきます。
過去、うちの塾生の中にも体育祭がきっかけで勉強をあきらめてしまった子もいるので
体育祭の時期は注意しましょう。
どれだけ疲れていても勉強時間ゼロの日は作らないことを勧めます。
9~11月
夏休みにサボったせいで成績が急降下しました。
模試の復習と学校の問題集とZ会をやり続けましたが、なかなか成績が伸びず辛かったです。
友達とお喋りをして励まし合ったり、冠模試(各大学の2次試験の形式に合わせた模試)を目標にしたりして、モチベーションを保ちました。
冠模試は大学によって時期が異なり、年に数回しかないので、夏休み前に確認しておきましょう。
私は9月の代ゼミと11月の駿台を受けました。
11月頃から、教室で勉強するには寒くなってきたので、レイズの自習室を利用し始めました。
自習室、気に入ってくれて本当にありがとうございます。
12月~共通テスト
学校では共通テスト対策授業、自習ではその復習をしていました。
この頃からようやく成績の伸びが実感できるようになりました。
復習の際は、解説を読むと同時に、教科書で関連知識も確認すると効率がいいです。
今年はコロナ禍で2次試験が中止になる可能性もあったため、共通テスト対策をしっかりめにしました。
また、第一志望の国立大の対策に集中するために、併願の私立は共通テスト利用にしました。
共通テスト対策と2次試験対策のバランスは悩みどころですが、大学の配点や自分の志望状況を考慮して戦略を立てるといいと思います。
復習のやり方は
うちの塾で中学生に言っていることと全く同じです。
問題を解いた後は
解説を読み、さらに参考書を読んでその単元の知識を定着させる。
間違いなく効率的な勉強です。
今年の受験生は例年以上に共通テストと2次試験のバランスに悩まされたと思います。
2次試験対策を中心にしていたら、いきなり共通テストだけで合否を決める
そんなことになったらどうなるんだと
無駄な不安を抱えさせられ大変だったことでしょう。
国立を目指して勉強していれば私立は共通テストで合格できます。
大学受験を考えている子は
早い段階で私立に的を絞らず
国立大学を目指すことを勧めます。
共通テスト後
赤本で過去問をゴリゴリ解きました。
できれば11月末までに2年分くらいやっておくと、直前期に慌てなくてすむと思います。
私の志望校は数学15か年の赤本があったので、それも1日2~4問こなし、間違えた問題は1週間以内に再度解くようにしました。
さらに、推薦の面接に備えて資料集や論文も読まなければならず、とにかく時間がなかったです。
11月末までに過去問を解くということは
それまでに高校で習う内容を一通り終わらせておくことを意味します。
私立専願受験生によくあることですが
12月末になっても選択科目が全範囲終わってない
なんてことがないよう
合格の可能性を高めるために
いつまでに何を終わらせるべきか
しっかりと受験計画を立ててください。
最後に
合格本当におめでとうございました。
短い期間でしたが、あなたに会えて嬉しかったです。