定期テストでふだんから 80点以上を安定して取れている子が改めて定期テストの勉強法を考えることはないと思います。
なので、ここでは「平均点なんて、今の自分には遠すぎる…」と思っている子に向けて定期テストで点数を取るために何をすべきかを書いていきます。
今の成績が良くない原因が「今まで勉強をサボってきた」というだけなら、平均点を超えるのは思っているよりもずっと簡単なはずです。
目次
勉強をする
定期テストで結果を出すためには、勉強が不可欠です。
「そんなことは当たり前だ」と思われるかもしれませんが、塾講師として経験上、思うような結果を出せていない生徒の最大の要因は「勉強不足」に尽きます。
勉強習慣のない子は平均点を取るためにどのくらいの勉強量が必要なのかを理解していません。
そのため、十分な準備をせずに試験に臨み、目標点に届かないという状況が生まれます。
また、学習している「つもり」になっている生徒も少なくありません。
そういう子たちは机に向かってはいるものの、集中力を欠いているため、実質的な学習効果が得られていないのです。
期待する結果を得るために最も重要なのは、集中して勉強をする時間を増やすことです。
まずは、机に向かい、集中して勉強する習慣を身につけることから始めましょう。
授業の理解
授業を理解する力がある
これが平均点を超えられるかどうかの指標になります。
当たり前のことですが、授業の内容が全く理解できなければ、定期テストで良い結果を出すことは難しいです。
もし、授業をまともに聞いていないにも関わらず
- 「先生が何を言っているのか全く分からない」
- 「問題が全く解けない」
という言っているのであれば、まずは授業に集中することから始めてみてください。
確かに、中には教え方が上手ではない先生がいて「教え方が悪いから、聞いても無駄だ」と思うことがあるかもしれません。
しかし、平均点以上を取れるの学力があるのなら、仮に先生の教え方が分かりにくかったとしても、先生が何を伝えようとしているかは理解できるものです。
つまり、「全く内容が理解できない」「問題が解けない」ということは考えにくいんです。
このことから、平均点を取れていない子の言う「授業を聞いても意味ない」は自分の勉強不足・理解不足で分からないことを先生に責任転嫁しているだけなんです。
自分の努力不足を棚に上げて先生のせいにする前に、まずは自分に原因がある可能性を考えましょう。
範囲表
定期テストは基本的に範囲表に記載された内容から出題されるので、範囲表が非常に重要な役割を果たします。
したがって、テスト対策をする上で、範囲表を最大限に活用することが効率的な学習に繋がります。
しかし、テストで結果を出せていない生徒の多くは、範囲表を見る目的がワークの提出期限を守るためにだけになっていて十分に活用できていないことが多いです。
つまり、範囲表は単なるワーク提出のためのチェックリストと化しており、その本来の目的であるテスト対策にはほとんど役立っていないのです。
このような状況を改善するためには、まず範囲表を単なるチェックリストとして扱うのではなく、テスト範囲の全体像を把握するためのツールとして捉え直すようにしてください。
普段の勉強
普段はあまり勉強せず、テスト直前1週間だけ集中的に勉強する生徒が多くいます。
しかし、同じように直前期だけしか勉強をしないとしても、400点以上を取れる生徒がいる一方平均点に届かない生徒がでてきます。
この差は、集中力、理解力、暗記力など個人の能力差に起因することは明らかですが、理解力・暗記力は意識的に改善しようと思ってもすぐにどうにかなるものではありません。
そこで、平均点を取れていない子に実践してもらいたいのが集中力を高めるトレーニングです。
具体的には「テスト期間以外でも毎日30分勉強をしましょう…」ということになるのですが、
集中力を身につけるには結局は普段から勉強をするしかないんです。
テスト直前に詰め込む勉強は、あくまで一時的な対策です。
本来、学習は自身の能力、知識、計算力、思考力などを高めるためのものであり、定期テストで良い点を取るためだけのものではありません。
日頃から自分のために学習する習慣を身につけることが、長期的な学力向上につながります。
結果が出ていない
勉強を怠ってきた結果、平均点どころか学校の授業についていけなくなってしまったという子もいると思います。
この場合、急に全ての教科を網羅しようとすると、その量の多さに圧倒され、モチベーションが低下してしまう可能性もあるので
努力が結果に繋がりやすい科目を1つか2つに絞り集中的に取り組むほうがいいかもしれません。
科目を絞る際には、比較的短時間で成果を上げやすい理科・社会のいずれかを選ぶことを勧めます(ただし、苦手単元が範囲になっている場合は他の科目でもOK)
的を絞り目に見える結果を出すことができれば、それが成功体験となり、徐々に他の科目の勉強にも取り組めるようになるはずです。
まずは1教科から
科目ごとの勉強
定期テストは習った内容から出されるのが基本なので、学校でやっていることを丸暗記すれば8割取れます。
定期テストのための丸暗記に意味があるのかは疑問ですが、テストで結果を出すためには必要なことなので、我慢して取り組んでください。
平均点前後くらいまでしか取れていない子は自分なりの勉強手順が決まっていないと思うので、以下の手順を参考にしてください。
※ 全教科テストの前日or前々日にそれまでにやった内容を一通り見直してください。
国語
「国語」でやることは
- 音読
- 漢字の暗記
- ワーク・プリント
これだけです。
数学
「数学」でやることは
- 計算問題を完璧にできるように
- 数学用語の暗記
- ワーク・プリント
- 間違いノート作成
これくらいです。
理科
「理科」でやることは
- 中学理科が面白いほどわかる本&教科書で基礎の理解
- 学校のワーク・プリントと無料動画で定着
以上です。
社会
「社会」でやることは
- 教科書の音読
- 用語暗記
- 時事問題の暗記
- 教科書準拠教材
です。
英語
「英語」でやることは
- 単語の暗記
- 文法理解
- 本文暗唱
- 学校のワーク・プリント
です。
英語が苦手なら非効率に思えても本文丸暗記が役立ちます。