「社会は暗記科目ではない」と主張する塾講師もいますが、少なくとも公立中学の定期テストの問題はほぼ暗記でどうにかなる科目だと私は思っています。

つまり、社会で点数が取れない原因は「暗記不足(勉強不足)」でしかないわけです。

取れて当たり前の科目で点数を落とさないようにしましょう。

暗記不足じゃない?

始めに社会ができない原因は「暗記不足」と書きました。

しかし、そのように主張すると

「いや、暗記をしても全然点数が取れないし理解ができない」という反論をされることがあります。

確かに「参考書を読めない」「一問一答の暗記はできるけど実力テストになるとできない」というはいるかもしれませんが

少なくともうちの塾に通ってくれる子の多くは、自力で暗記をすることで「定期テストで80点以上」「フクト偏差値60前後」は取れるようになることが多いです。

このように、勉強をやりさえすれば自力でできるようになるのが社会なんです。

もちろん「社会が自分で勉強ができない」という原因が「興味がないから」だけのこともありますが

「中学生のうちに独学の基盤を築く」に書いている通り、「できない」原因が認知的に弱い部分がある可能性も考えられます。

なので「自力でできない」と子供が言っているのであれば「普段の勉強の様子」「問題が解けない原因」を注視する必要がでてきます。

教科書の音読

学校の授業進度に合わせる必要はないので、テストの範囲になりそうなところまで教科書の音読をしましょう。

音読は黙読に比べて時間がかかりますし、周りに人がいるところではできないというデメリットもありますが、

  • 聴覚情報も加わることで記憶に残りやすくなる
  • 声に出すことで意識が文章に向き集中力を維持しやすい
  • 文字を一つ一つ声に出して読むため読み飛ばしや誤読を防ぎ正確な理解につながる

といった利点があるので家で勉強をするときは音読を勧めます。

このとき、意味の分からない言葉や、もっと詳しく知りたい用語が出てきたら、チェックを入れ【中学社会用語集】で確認するのが理想的ですが、勉強習慣がそこまで身についていない子にとっては少し面倒なはずです。

なので、音読をするときは特に何かを覚えようとする必要はないので、小説を読むように3回・4回ほど程度さらっと読むくらいで大丈夫です。

用語暗記(市販参考書と学校のワーク・プリント)

教科書の音読が終わったら、市販の参考書【中学●●が面白いほどわかる本】で、音読した範囲を読み進めましょう。

このとき、ただ文字を追うだけでは頭に定着しないので、「覚える」「理解する」という意識を強く持って読むようにしてください。

なお参考書は重要な用語が分かるように書かれているので、「何を覚えればいいかわからない」ということは絶対に起こらないので、必要なものを完璧に暗記してください。

暗記が終わったら学校のワークやプリントの一問一答問題を解いてください。

問題は見開き1ページ終わるごとにすぐに答え合わせをし、間違えた問題、理解があやふや内容については教科書・面白いほどわかる本・ワーク・プリントなどを読み直し、同じ問題が出てきたら完璧に答えられるようになるまで覚えてください。

ここまでやれば平均以下をとることはなくなるはずです。

時事問題

先生によっては、時事問題を試験に出題することがあります。

もし事前に出題内容を教えてくれる先生であれば、その内容を暗記してください。

そうでない場合は、出題されやすそうな話題を重点的に覚えましょう。

例えば、

  • 総理大臣のフルネームを漢字で書く
  • 選挙制度と若者の投票率
  • 直近の海外の大統領選挙
  • 社会保障問題
  • 働き方改革・労働問題
  • 国際会議
  • 戦争
  • 気候変動と国際協力
  • 難民問題と人道支援
  • 多様性と共生社会
  • 科学技術の進歩と倫理
  • 自然災害
  • スポーツ

などニュースで頻繁に取り上げられる出来事は出題されやすいはずです。

90点以上を狙っているのなら、これらの話題については、しっかりと情報を整理し、頭に入れておきましょう。

できれば、テストとは関係なく日頃から新聞を読んだりニュースを見たりして、世の中の出来事に関心を持ってください。

社会の動きを把握することで、時事問題への対応力が身につくだけでなく、普段の学習にも良い影響を与えるはずです。

既述対策・準拠ワーク

学校のワークなどをやり終え、時事問題対策も済んだら、既に8~9割くらいは取れる実力になっているはずですが

社会のテストでは、記述問題も出題されるので、一通り暗記が終わったら、教科書・資料集・面白いほどわかるなどを参考にしながら、記述問題として聞かれそうな内容を押さえ自分の言葉で説明できるようにしておくとより確実に高得点が取れるようになるはずです。

また、それだけではまだまだ不安だという場合は市販の教科書準拠の【教科書ワーク】を使って最終確認してもいいと思います。

定期テスト対策