2000年代前半までは自己啓発的な本やビジネス書を読んでいたが2010年代はその手の本を一切読まなくなった。

当時手にしていた本はあまりにも内容が薄すぎて読んだその時だけためになりそうな気がするだけで意味のないものだと感じるようになったからだ。

2010年代後半頃からツイッターで著名人検索をし始めたことがきっかけになり、ビジネス書の中にもいいものがあるということを知り、気になる人の物は読むようになった。

なんのことはなかった、自分が手に取っていた本が中身がないものでしかなく、そういう本を好んで選んでしまうように無知な人間だっただけだった。

今自分が購入して読むビジネス書は昔読んでいたものと異なり、いろいろと考えさせるものが多く、一度読んで終わるようなものが少ない。

中には多くの人が一般的だと思っているであろう考えと比べ、あまりにも異なる主張をしてあるものもあるが、個人的にそこに答えがあるんじゃないかと思っている。

 

そして、様々な本を読んでいると「学校の勉強が中心になってしまっている子がいるとしたら、一旦立ち止まってその状況を見つめ直し、そうすることが本当に将来のためになるのかを考えたほうがいいかもしれない」と強く感じるようになった。こう考えるようになったてから10年以上は経っていると思うが、ここ数年でその考えがさらに強くなってきている。

 

小中学生までの学校の勉強は、もし認知的に弱い部分がないのであれば、絶対にやっておいた方がいいが、高校以降は学校の勉強をすべきかどうかは人によると思う。

 

なぜそう思うのかについて、以前のHPではそれっぽいことを書いていたが、塾のHP(このHP)には書こう書こうと思って2年くらいたってしまっているが、近いうちに書こうと思う(ただ、この状態は行動を起こせない人の典型なので口だけに終わりそうだ。もし書いているのなら、既に書いているはずだから)。

 

ちなみにビジネス書を書いている著者の中で、1人だけお勧めの人を挙げろと言われたら私は「山口周」を選ぶ。この人の本を1冊でも読めば、確実にそこから思考が広がる。

なお、個人的にはビジネス書を読むべきなのは10代後半~20代前半、つまり高校生・大学生だと思っている。

一度会社に入ってしまうと、会社にもよるが、その環境に縛られてしまい、置かれた環境と違う考えを提示されても「いや、それができるならしたいけど自分には無理だよね」となる可能性が大きいからだ。

世の中には様々なことがあることを10代後半から知ることができれば、就職活動をするときにもそれらを活かせるだろうし、就職をせずに起業をするという考えに至る可能性だってある。

怖いのは、世の中の変化に気づかず、なんとなく周りに流されてしまうこと、自分で考えたうえで周りに流されるのなら仕方がないが、何も考えず何も知らないことで取ってしまう選択は怖い。

 

学校の勉強さえやっていれば許される状況にいると、意外と勉強以外のものができなくなってしまう。

私も、2010年代までは資格試験の勉強に時間を割いていたが、取ることが目的になるだけで、得られたのは国家資格合格の免許だけ。

目に見える結果が得られる勉強(定期テストや資格試験)しかしていないと、それ以外の勉強が無駄なように見え、目に見える(と本人が勝手に思い込んでいるだけなんだが)勉強から抜け出せなくなる。

ふと思ったときに「知識や資格はあっても、それを活かす場所がないんだけど…」「で結局自分がやりたいことは何だろう?」「あれだけ勉強をしたのに、そこまで勉強をしていない人と同じ大学しか卒業してないよね…」と考えこんでしまい、自分がやってきたことの意味やこれから何をすればいいか分からない状況に悩んでしまうことになる。

 

だから、自分の興味関心があるものに打ち込むこと(興味関心があるものがないなら、様々なことに目を向けて面白いと思えるものを探す)が、学校の勉強と同じくらい、もしかするとそれ以上に大事。

 

中学生は中学3年の夏休み以降、一定レベル以上の大学を受験する高校生は高校3年生からは学校の勉強に相当な時間をかけるべきだが

通常時は中学生は1日30分~1時間、一定レベル以上の大学進学を考えている高校生は2時間くらいの勉強をすれば十分で、1日3時間も4時間も勉強をするべきでない

と私は主張しているのだが

そういうこと。