小学生を対象に哲学対話(こども哲学)を実施します。
開催日等は未定ですが「福岡シーニュ」で確認してください。
目次
哲学対話とは?
「哲学」と聞くと
なんか難しそう・・・
と思われるかもしれませんが
哲学対話は哲学書の原著を読んで、それについて会話をするわけではありません。
5~10人くらいで輪になって座り
日々の生活や世の中に潜んでいる様々な問題について自由に話をしながら考えていくものです。
例えば
- 何で勉強しなければならないの?
- 学校なんか行かないで自分一人で勉強するのはダメなの?
- カッコいいってどういうこと?
- 便利って本当にいいこと?
- 死んだらどうなる?
- ルールって必要?
- 自分らしさって何?
- 良いこと悪いことって何?
- お金で本当に幸せになれるか?
- 普通ってどういうこと?
- 嘘をついたらダメなの?
- 美しいってなに?
- 家族とはなに?
- 政治ってなに?
- 人間が地球の中心なの?
- 人間の生活のために環境を破壊してもいいの?
といったことについて
他者の話を聴き
自分で考え
意見を言う
問いに対して自分なりに考えるだけなので
学校の成績、知識の多寡に関係なく誰もが参加でき楽しめるのが哲学対話です。
なぜ哲学対話?
学校での学びは知識を増やすという意味では日々新しいものを手にしています。
しかし、与えられたカリキュラムを漫然と繰り返すという意味においては新しい経験はできていません。
自分の考えと異なる考えを持った他者と会話する哲学対話をすることによって、
今まで自分になかった新しい何かを経験できるようになります。
これによって
自分の考えが単なる思い込みで間違ったものであることに気づけたり
それまで何も意識せずに自分の中で当たり前だと思ってきたことについて「なぜ?」と考え批判的に物事を考えるようになったり
他者と会話をすることで刺激を受けて自分を成長させられたり
自分の意見を持つことができたり
初めて会う人とでもちゃんと意見を言い合えるようになったり
します。
自分で考え意見を言えるようになれば、
文化的価値を共有していない様々なバックグラウンドを持った人たちとコミュニケーションを取れるようになるので
今後さらに広がるであろうグローバルな社会で生きていくために役立つ力も身に付けられます。
それだけではありません。
技術革新により社会構造が大きく変わる可能性が高く
10年どころか5年後もどうなるか予想できない現代社会
今学校で学んでいる知識が無駄になる可能性もゼロではありません。
このような時代では
異種のものを組み合わせ全く新しいものを作り出す力
もう少しわかりやすく表現すると
自ら問を立て自らその問の答えを出す力
が必要になるはずです。
哲学対話を通じて他者の意見に耳を傾け思考することで
社会がどのように変化しようと自ら課題を見つけ自ら学ぶ力を身に付けられるようになるはずです。
子ども哲学の実践例
例えば、
車好きの私(塾長)は愛車に「サンタマリア」と名付けました。
何年も乗っているとところどころ具合が悪くなっていったので少しずつ部品を交換していきました。
気付くと、最終的に元あった部品をすべて交換していることに気づきました。
さて、今私が乗っている車は元の「サンタマリア」と言えるでしょうか?
ドラマになったせいで多くの人が知るようになったであろうテセウスの船の話を車に変えただけなんですが、こんなことを話し合うのも面白いと思います。
結論が出た後に
人間って成長すのはみんな知っていると思うけど
自分が子供だった頃の自分と今の自分って同じって言える?
おそらく、小さい頃の自分と今の自分は顔も声も頭の仕組みもほぼすべてが小さいときの自分とは違っているんだけど
それでも同じと言える?
なんて追加で話し合えたらこれまた面白と思います。
人間って自分の生き方次第でいくらでも変われるんだよ
なんてことも伝えられるますよね