せっかく勉強をするのなら

結果が出やすい勉強の方がいいですよね?

もし、そう思っているのに思うような結果が出ない場合

「頭を使う勉強」をしていないかもしれません。

頭を使わない勉強

「頭を使う勉強」を考える前に、その反対側にある「頭を使わない勉強」を考えてみましょう。

子供たちが勉強をしていると思っているのに「実際は勉強とはいえない」

「頭を使わない勉強」と私が感じているものは

計算問題をひたすら解く

 

  1. 計算問題をひたすら解く
  2. 英単語・漢字・理科社会の用語をひたすら書く
  3. 教科書・参考書の文字を追うだけ(眺めるだけ)
  4. 教科書・参考書の内容をそのままノートに写すだけ

この4つです。

 

これらを「勉強」と思っている子供たちが多いように感じますが

これらを「勉強」と思っているようでは、一部の天才を除き、努力に見合う結果を出すことが難しいです。

ひたすら計算問題を解く

「計算問題をひたすら解く」に関しては批判を多く受けるかもしれませんが

計算問題は、解く手順を覚えてしまえば、あとは単なる作業でしかないので、少なくとも「頭を使う勉強」とは個人的には思っていません。

もちろん

小学生で習う基本的な掛け算割り算、分数・小数の計算を苦手にしている場合を除き手順を追って計算をすることが大切になるかもしれませんが

そうでない限り、計算問題をひたすら解き続けるだけの勉強は「頭を使う勉強」とは言い難いです。

英単語・漢字・用語をひたすら書く

小学校の時にノートにひたすら漢字を書く宿題をさせられたり

1つの単語ごとに10回書くといった宿題が出されるからだとは思いますが

英単語・漢字・理科社会の用語を「覚えよう」と意識せず

ただひたすら書きまくっているだけの子が未だにいるみたいです。

 

覚えようとせずにただひたすら書くことで

ノートに文字がびっしり埋まるので「勉強した」という気持ちになってしまうかもしれませんが

私からすれば、既に知っている単語・漢字をひたすら書くのは時間の無駄だと思いますし

「覚えよう」とせずただひたすら書き写すだけだと手だけが動いて脳がほとんど働いていないはずなので効率性を考えても無駄だと思います。

 

そのようなやり方でも定期テストで結果を出せてしまう場合もあるから

非効率なやり方でしか勉強ができない状態で高校に進学してしまい

高校進学と同時に成績がガタ落ちする子が増える一因になっていると私は考えています。

文字をながめるだけ・写すだけ

「教科書・参考書を読みなさい」と言われて嫌々ながら読む子は

内容など一切気にせずただ文字を眺めているだけな場合があります。

覚えようとしない、内容を理解しようとしないので何も頭に入っていないなんてことになるのが目に見えますよね?

また

ただひたすら教科書・参考書に書かれてある文字・表をきれいにまとめ直すなんてことをしている子も多くいますが

「既にまとまっているものをそのまま写す」なんてことをしても

掛かる時間のわりにほとんど頭に入っていないなんてことになります。

頭を使う勉強

では、私が思う「頭を使う勉強」とは何かというと

  1. 理解を伴わせて覚える
  2. 思考する
  3. 工夫する

といったことを指します。

 

英単語を覚えるときは

  • 発音
  • つづり
  • 意味

を頭の中で覚えようと思って覚える

覚えたと思ったら

日本語だけを見てその英単語が綴れるか同課の確認。

 

漢字を覚えるときは

漢字が小学生4年生くらいまでに習っている基本的な感じを組み合わせて作られていることを意識して

どういうパーツで作られているのかを意識してして1秒~3秒くらいでササっと頭に入れる

 

理科・用語の暗記をするときは

  • 動植物・器官の名前
  • 用具の名称
  • 元素記号

といった、丸暗記以外しようがないものは丸暗記

理解をしなければならないものについては

何も見ずに誰かに説明できるようにする

 

数学の文章題は文章に書かれてある内容を図に整理する(これができない子もいますが、これについては別のところで書かせてもらいます)

 

言葉で具体的に書くとなんだか面倒な気がするかもしれませんが

一言でいえば

「意識して覚えようする」

その時にどうやれば記憶に残りやすいだろうかといったことを工夫すればいいんですね。

上で書いた漢字の覚え方なども工夫の一つです。

「簡単な感じのつなぎ合わせ」これを意識するだけで50個くらいの漢字であれば30分もかからずに覚えられます。

 

こういったことを普段から意識するだけで「頭を使う勉強」ができるようになっていきます。

カッコいい表現に変えるとすれば「試行錯誤する」ことが出来るようになるわけです。

集中力が高まる

普段から試行錯誤することで次第に集中力が増し、1日に2時間3時間勉強をすることに苦を感じなくなっていくものです。

 

成績が伸びない子っていうのは

勉強をしていると思っているだけで、実際はほとんど勉強をしていないですし

していないから

いざ受験のために勉強を始めようとしても

あれをやりなさい、これをやりなさいと指示を与えられても

集中できないし

覚えられないので

「勉強してもできない」

となって結局ずっと勉強をしない

なんてことになるわけです。

 

私は自分で勉強ができるのなら塾に通う必要はないという考え方なので

塾講師をやっているにもかかわらず「受験期を除けば塾に通う必要性はない」と長い間言い続けていたのですが

「自分で勉強ができる」子が残念ながらそこまで多くないのが現状で

最近は

「勉強ができなくなりたくないなら小学生の高学年くらいからは塾に通ったほうがいい」

という考え方に変わりました。

 

小学校5年生になっても家で勉強をする習慣が身についていないのであれば

そのままだと中学になってからも勉強しない可能性が高くなります。

中学になって勉強をしなければ、その時点で高校の勉強ができなくなることも確定します。

そうなりたくなければ

やはり塾に通ってでも勉強をすることを勧めます。