このページの閲覧者は「受験情報局ステップUP」で「学習障害(LD)」を見て訪れた方が大半だと思いますが、見ていない方はそちらも参考にしてください。

なお、このページは塾の運営とは関係なく、子どもの成績が伸び悩んでいることに不安を感じ、いろいろと検索をして偶然このHPに訪問した方に向けて書いています。

努力をしたら誰でも必ず成績は伸びるのか

中学1年の時にまったく勉強ができなかった子が次第に成績が良くなることはあります。

ただし、その多くは「まったく勉強をしいない」「していたとしても集中せずにただ机に向かってダラダラとしている」など、勉強に対する姿勢が大きな原因です。

勉強に対する姿勢が原因でなければ、成績を伸ばすことは難しいかもしれません。

暗記が極端に苦手なは、努力に見合うだけの結果を出すことは難しいのです。

10暗記して10暗記できる子と、10暗記しても1暗記ができない子がいるとすれば、1しか暗記できない子は10暗記できる子の10倍勉強をしなくてはいけなくなります。

10暗記できる子が1時間勉強すれば、その子に追いつくために10時間、10暗記できる子が3時間勉強してしまえばどうあがいても追いつけません(実際はこんなに単純に計算できるわけではありません)

極端に読みにくい文字を書いたり、形や大きさがばらばらだったり、ノートのマス目にきれいに字を書けないなどがみられるときも成績が伸びにくい可能性が考えられます(中学生なのに小学2・3年生が書くような字を書く)。

何十回も同じことを説明しても理解ができない子の成績を伸ばすことは簡単ではありません(何十回説明しても分かってくれなかったことを成長とともに少しずつ理解が追い付いてくることは当然あります)。

文字をたどることはできても、書かれてある内容を理解することができない(文字を読めても意味が取れない)。

文を読んで理解できるのに、口頭で言われたことは理解ができない。

ということもあります。

これらは認知機能に何らかの弱さがある可能性が考えられます。

もし、認知機能(視覚認知・視覚記憶・図形認知・音韻認識)に弱さが原因であれば、その弱さを補う工夫をして勉強をしなければ、成績を伸ばすことは難しいはずです。

なお、「成績が伸びる」というのは「トップレベルまで成績が伸びる」という意味ではありません。

学習障害支援関連の書籍に「勉強のやり方」が書かれてあるものも多くありますが、「偏差値60以上にさせる」「学校の成績を上位にさせる」などの方法を書いたものはありません(ネット上には怪しいものがありますが)。

そのようなことを書いた本がないのは、それが難しいからです。

ただ、学習障害と診断されていても大学の教授や医者になっている人がいます。

学習障害は認知に偏りがあるだけで、合理的配慮を受けることで、できない部分を補い力を発揮することができるかもしれません。

「テストで高偏差値を取る」という視点を捨て「できる部分を伸ばす」という考えを持ったほうが、心理的な面を考えてもよいと思います。

勝手な思い込みはダメ

中学1年生は小学校と中学校での勉強のやり方の違いに慣れず成績がなかなか伸びない時期が続いたり、小学生と中学生のギャップで心理的に不安定になってしまい、勉強に集中できず成績が下がる子もいます。

勉強のやり方が間違っていたり、科目に対する関心の度合い、集中力、ミスの多さなどが影響し、理解力も暗記力もあるのに成績が伸びない子もいます。

このような場合、時間をかけて勉強に対する意識を変えていくことで成績は伸びるはずです。

思い込みはダメだが極端な場合は疑うべき

本当に極端に勉強が苦手で定期テストで一桁しか取れないというような場合、勉強が極端に苦手な可能性に親は気づくと思います。

しかし、それなりにできてしまう場合(小学校の時に80点以上、中学の定期テストで30点~60点くらいは取れるなど)、「できないのは努力不足」「勉強をさせ続けたらできるようになると」思うはずです。

親としてそのように思うのは当然ですし、勝手な思い込みで勉強ができないと勘違いすることがあってはならないと思います。

しかし、定期テスト1週間前に1日3時間も4時間も本気で勉強をしているのに平均点以下しか取れない場合、極端に勉強が苦手な可能性があることを否定できません(急に伸びる子もいるので勝手な判断はやはり危険なのですが)。

そういう状況にもかかわらず口だけで「勉強しろ」と言い、親が納得する点数を取らなければ「努力不足」「偏差値50以下はあり得ない」と怒りを表し、「どんなことをしてでも高得点を取れ」などと言っては、子供がかわいそうです。

なぜ、勉強をしても点数が伸びないのか、その原因を考えるべきだと思います。

暗記科目である理科・社会はできても、暗記以外の要素も必要になってくる「数学」「英語」「国語」が極端に苦手という子もいます。

「数学・英語が嫌いだから勉強をしても集中できていないことでなかなか成績が伸びない」ということも考えられますが、

どれだけ繰り返しやらせても平均以上の成績を取ることができない場合は「理科・社会ができるから他の科目もやればできる」安易に考えるべきではないと思います。

努力に見合う成績がでていないのであれば、

まず、英単語・漢字・理科社会の用語など、自分の子どもがどれくらい暗記ができるかどうか確認するべきです。

親が子供にしっかりと向き合えば、努力不足なのか努力ではどうにもならないのかに気づくことはできるはずです。

極端に勉強が苦手かどうかを専門家以外が勝手に判断をするべきではありませんが、通常では考えにくい暗記力や理解力であれば、可能性を疑うべきです。

そして「極端にできない可能性があるかも」と感じたのであれば、できるかぎり専門家に相談するべきだと思います(まずは、担任やスクールカウンセラーに相談するのもあり)。

一塾講師として

思うように成績が伸びない子の親が「成績を伸ばしてあげたい」「成績を伸びないのはやり方のせい」「塾を変えれば伸びるかもしれない」「今はできないけれど努力し続ければできるようになるはず」「できないのは努力をしていないから」と思う気持ちは痛いほど分かります。

しかし、スポーツの得意・不得意と同様に、勉強にも得意・不得意があります。

少しの努力でかなり良い成績を取れる子もいれば、相当な努力をすることでなんとかトップになれる子、努力をしても平均前後しか取れない子、どれだけ必死に努力をしても全く成績が伸びない子、様々な子がいます。

「できない」にも程度の差はありますが、どれだけ勉強をしても一定以上の点数を取ることができない子がいます。

このようなことを書くと「個人的経験による偏った物差しができ『成績が伸びない』と勝手な思い込みをするな」「お前の勝手な思い込みで勝手にできない子のレッテルを貼るな」「学習障害などそんなにいるわけがない、煽るな」と批判を受けてしまうかもしれません。

また、成績が伸びないことが塾側の努力不足と言われてしまえばそれを否定することはできません。

しかし、塾講師は1人の子だけでなく、様々な能力を持った子にたくさん触れています。

多くの子を見ているからこそ、「この指導でこれだけ教えればこのくらいの実力に絶対に達するはず」ということも分かります(当然勉強不足かどうかの把握はしている)。

「このままでは結果がでない」と思えば結果を出せるように必要な対処もします。

しかし、それでもどうにもならないことが現実にあります。

「勉強不足」「勉強のやり方が間違っている」「学校や塾の指導力のなさ」その可能性もありますが、そうでない可能性もあります。

子供が何らかの困難を抱えている可能性がものすごく高いのに、それに気づいてあげられない、そうでないと思いたいのかもしれませんが

努力に見合う結果が得られていない場合、その原因が努力不足でないのであれば、そのことに気づいてあげるのが親だと思います。

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