主語が動作をするのではなく、動作を受ける側になる文法事項が受動態(受け身)です。
目次
受け身
まずは通常の英文(能動態)を見てください。
Many children read this book.(多くの子どもがこの本を読む)
このように主語が何らかの動作をする文が能動態の文です。
次に受動態(受け身)を見てください。
This book is read by many children.(この本は多くの子どもたちによって読まれる)
このように主語が何らかの動作を「する」のではなく「される」立場にあるときに使うのが受動態の文です。
※ 「by ~」を置くことで「~によって」と動作の主体を表すことが出来ます。
受動態の順序
まずは受動態の基本的な順序を覚えましょう。
肯定文
【主語+be動詞+過去分詞(+by ~)】
否定文
【主語+be動詞+not+過去分詞(+by ~)】
疑問文
【Be動詞+主語+過去分詞(+by ~)】
単純に受動態はbe動詞が使われているので
be動詞の疑問文・否定文のつくり方と同じ
と覚えれば何も難しいことはないと思います。
最も適切なものを選びなさい。
( ) this book written by him?
- do
- did
- is
- are
という問題が出されたとき
「主語(this book)」の直後に「過去分詞(written)」が来ていることから
通常の一般動詞の疑問文
「Do(Does)+主語+動詞の原形」にはならないことから
「is」が正解だとことが導き出せます(主語が単数形なので「are」は不正解)。
受動態の疑問文の順序を覚えておけば、この問題はあっさり解けますよね?
なので順序はしっかりと覚えておきましょう。
受け身の文への書き換え
能動態の文から受動態の文に書き換える問題が定期テストでよく出されます。
手順は次の通りです。
- 目的語(一般動詞の直後の名詞)を主語の位置に移動する
- 動詞を(be動詞+過去分詞)にする
- 元の主語を文末で<by ~>で表す。
She took the picture last month.
動詞の直後にある名詞、ここでは「the picture」を主語にもっていきます。
The picture
次に動詞「took」を「be+過去分詞」にします。
The picture was taken
そしてもともとの主語「she」を「by」の後ろに持ってきます。
The picture was taken by him last month.
なお「by」は前置詞なので直後に代名詞を置く場合は3番目
つまり
「he his him」
の「him」を置きます。
また、もともとの文が過去形だったので「be動詞」を過去形の「was」にしていることも要注意です。
by以外の前置詞を用いる受動態
決まり切った表現としてそのまま暗記をしておく必要のある受動態もあります。
be interested in | ~に興味がある | be made from | ~から作られる |
be surprised at | ~に驚く | be made of | ~でできている |
be covered with | ~で覆われている | be known to | ~に知られている |
be filled with | ~でいっぱいである | be known for | ~で知られている(~で有名だ) |
「be interested in」は頻繁に英文に出てきたり、問題になったりするので必ず暗記をしてください。
「be surprised at」は「be surprised to do」不定詞と混乱しないように注意する必要があります。