接続詞には等位接続詞と従属接続詞があります。
学校ではこの違いを意識して教えることがないみたいなのですが、かなり重要なのでしっかりと押さえておきましょう。
ただ、英語がちょっと苦手・・・
という子には接続詞は理解しにくい文法事項だと思います。
自分が持っている参考書を繰り返し読んで時間をかけて理解するように心がけてください。
※ このサイトを読んでも理解は難しいと思うので、学校・塾の先生に教えてもらってください(1度で理解できることはないので時間をかけて覚えてください)
目次
等位接続詞
従属接続詞
- and
- or
- but
- so
などがあるのですが
「and」と「or」
とりあえずこの2つを「従属接続詞」として覚えておいてください。
単語と単語、文と文を結び付ける
次の文を見てください。
He and I are friends.
「and」が「He」と「I」をつなげて
「彼と私は友達です。」
という訳になることは簡単に分かると思います。
普通であればこれで終わっても構わないのですが、
英語を得意にしたい
大学受験を考えている
という子はもう少し深く「等位接続詞」を理解してください。
等位接続詞は
対等なものを結ぶ
役割があります。
例えば
「名詞 and(or) 名詞」
a book and a notebook
本とノート
「形容詞 and(or) 形容詞」
rich and happy
お金持ちで幸せ
「前置詞句 and(or) 前置詞句」
on the table or in the box
テーブルの上か箱の中
このような感じで同じ品詞を結び付けることができます。
あとは
「主語+動詞 … and 主語+動詞 …」
He had a good time and He learned a lot of things.
彼はいい時間を過ごし、たくさんのことを学んだ。
主語と動詞を結び付けることもできます。
そしてこれは
「動詞 and 動詞」
He had a good time and learned a lot of things.
andの前と後ろで主語が同じ場合はandに続く主語を省略し
動詞のかたまりと動詞かたまりを結び付けるように書くこともできます。
確認
少し、例文を使って確認してみましょう。
The robot can move a ball and kick it to the goal.
この文の等位接続詞「and」は何と何を結び付けていますか?
まずは、andの直後を見てください。
「蹴る」という意味の「kick」がありますね。
これを見たらandの前にほぼ確実に動詞の原形があるので、探してみてください。
「move」がありますね。
これでこの文の「and」は
「move」と「kick」を結び付けていることがわかりました。
なので、
そのロボットはボールを動かし、それをゴールに蹴ることができる。
という訳になるんです。
次に
We visited famous and interesting places in Tokyo.
「and」の直後に形容詞「interesting」が来ているので
「and」の前の形容詞を探し、それと結びつけていると判断してください。
つまり
「famous」と「interesting」を結び付け
私たちは東京にある有名で面白い場所を訪れた。
と訳すことになります。
いや・・・
分かりますよ。
わざわざこんな面倒なコトせずとも
訳なんか余裕でできるぜっ
って思っているんでしょ?
英語を得意にしたいのなら
定期テストや公立高校入試レベルくらいの英文だと、
こんなことが分かっていなくても単語と単語を結び付けたらなんとなく訳が出来てしまうことが多いのです。
なので、等位接続詞がどういう役割をしているのかを理解しなくても問題を解くときにそこまで大きな悪影響はありません。
しかし、高校英語になると中学英語よりもかなり英文が複雑になります。
複雑な英文は文の構造を見抜けなければ正確に訳すことはできません。
等位接続詞が文構造の把握に必要です。
なので、等位接続詞が分かっていなければ高校英語は訳すことはできません。
英語が苦手な子がこれらを理解するのは難しいと思いますが、
ある程度英語に自信があるのであれば
面倒くさがらずに中学のうちに等位接続詞の仕組みを理解しておくことを勧めます。
高校進学後に後悔したくなければ・・・。