英語の授業の流れ
- 前回の授業の復習
- 初めて習う文法の解説・演習
前回の授業の復習を簡単にします。
それらが終わった後、新しい事項の解説授業を始めます。
目次
授業について
授業に関することをまとめています。
公立中学で習う内容より少し難しい
利用するテキストは「中学実力練成αスタンダード」です。
2年・3年は少なくとも授業の2回に1回は長文問題を解き、英語を読むことに慣れてもらいます。
「動詞・(代)名詞・形容詞・副詞・前置詞」といった品詞の理解を重視しています。
※ 筑紫丘・春日を目指す子が多い場合、中学3年に限り「中学実力練成テキスト(西南学院中学で採用のテキスト(2019年度以降は不明))」を使います。
英語を書くことを重視
「英語を書く」ことを重視しています。
ダラダラと解説をして板書したものを生徒たちに書き写させるような授業はしません(長々となっている塾のHPとは真逆)。
基本内容を簡単に解説した後、慣れるまで繰り返し英文を書いてもらう形で授業をしています。
中学で習う英文法の多くは1・2分説明すれば理解できるくらい簡単です。
必要なことをスピーディーに教え、書くことに時間を掛けるほうが知識が定着します。
レイズの生徒の多くが英語のフクト偏差値が55以上になるのはこのやり方が功を奏しているのは間違いないと思います。
日本語訳
「日本語訳」は書かせません。
日本語訳を書いている生徒には「日本語訳を書くことはあまり意味がないからできるだけ止めなさい」と言います。
「日本語を書かないと意味が分からなくなった困る」と思っているのか、
なんとなく日本語訳を書くことが習慣になっているのか、
その理由は分かりませんが日本語訳を書くのは時間がもったいないです。
日本語訳を書かせないことで、その分授業がスピーディーになります。
スピーディーになれば英語を書く時間も増え、それが知識の定着にもつながります。
そもそも、生徒たちに書いてもらう英文は大学入試のような複雑なものではないので、日本語訳が分からないということはありません。
※ 授業で書いてもらう英文の日本語訳が分からないことがあるとすれば、apple、playなどの基本単語の訳が分からない場合しか考えられません。
単語・熟語・基本例文の暗記
暗記に関して塾ができるのは、やり方を教えてあげることだけで、代わりに覚えてあげることはできません。
授業を受ければ文法の理解はできるので、塾生たちは
宿題の「教科書の単熟語・基本例文の暗記」
授業で「『重要だ』と言われた単熟語の暗記」
これらをしっかりとするようにしてください。
例文の暗記をするときは何も考えずに覚えるのではなく、文法・構文を意識しながら暗記をしてください。
文法・構文を捉えているなら例文の暗記は単語を覚えるのと同じくらいのスピードでできるはずです。
宿題をしっかりとしておけば、定期テスト対策はほぼ完了します(それがそのまま入試の対策にもなる)。
直前期に簡単に復習をすればいいだけになるので、他の科目に多くの時間を割くことができるようになるので必然的に全科目の点数が伸びます。
※ 何も考えずにノートに書き写すだけの暗記は時間の無駄です。覚えようとして覚えてください。
宿題
単語と基本例文の暗記をしてもらいます(学校の授業進度に合わせます)。
「英単語を10回書いてきなさい」というような宿題の出し方はしません。
中学3年生に「apple」を10回書かせることを想像してみてください。
明らかに覚えている単語を10回書くのは絶対に無駄ですよね。
個人によって何を覚えているのかが異なるのに、みんなに同じことをやらせるのは無駄になる可能性が高いんです。
覚え方は塾で伝えているやり方で覚えてもいいですし、自分なりのやり方で覚えてもいいです。
ただし、ダラダラと時間だけを無駄にする暗記はしないでください。
20個くらいの単語なら5分~10分で覚えてください(5分~10分を毎日繰り返せば苦労せず覚えられるはずです)。
※ 英語を習い始めた時はなかなか単語が覚えられないこともあります。
英語の成績が伸びない理由
勉強をさぼってきたことが原因で英語ができなくなった子に向けて書いています。
「英語が苦手」「英語ができない」と感じている子の大半がその理由を把握できていません。
英語の成績が伸びないのは、文法が分からないからではありません。
「単語・熟語・(基本例文)」を覚えていないからです。
基本的な単語・熟語の暗記なしには英語は絶対にできるようになりません。
このことを絶対に忘れないでください。
もしあなたが、中学3年生で
1・2年の内容がスッカラカンに抜け落ちているなら、やるべきことは以下の2つです。
- be動詞・一般動詞の肯定文・否定文・疑問文の作り方を覚える
- 中学1年の教科書に書かれてある単語・熟語の暗記
この2つを端折って、中学3年の内容をはじめると理解が遅れます。
かならず基本的なことを覚えたうえで3年の内容に取り組んでください。
暗記は自分でするしかない
英語だけでなく暗記を要するすべてに同じことが言えます。
学校・塾・予備校の授業の多くは
- 理解してもらう
- 暗記すべきものを伝える
この2点が中心になっています。
暗記をしてあげることはできないのです。
成績を伸ばしたいと思うなら、授業の内容を自分の中に落とし込んでください(暗記・理解をする)。
「授業をたくさん受ければ成績は伸びる」「塾に通えば成績が伸びる」という勘違いはしないでください。
特に大学受験を考えている子は、これを理解していなければ難関大学合格が確実に遠のきます(読み・書き・暗記力すべてそろっていないと難関大学には合格できません)。
注意しなければならないのは、理科・社会の用語暗記は普通にできるのに、英単語になるとなかなか覚えられなかったり、頻繁に綴りミスをしてしまったりする子もいるということです。
英検3級合格
単語の暗記さえできれば合格できてしまうのが英検3級です。
そのような試験ですから、中学1年生で3級合格できたとしても、なんら驚くことではありません。
中学生の時に英検3級に合格したからといって英語ができると勘違いしている子は、高校に入ってからすぐに英語ができなくなるはずなので注意してください。
英語は高校進学後を考えて勉強する
中学英語は「単語・熟語・基本例文の暗記」だけでも何とかなりますが、高校英語はそれだけでは足りません。
中学1・2年生で英検4・3級に合格している子がレイズの通常のクラスに入塾することがあります。
そのような子でもレイズの英語の授業を受けると、自分の英語力がいかに中途半端であるかを実感することが多いです。
もちろん、英検に合格できるだけの努力はしているので最低限の文法は分かっているのですが、「名詞の前にaをつける」、「三単現のS」、など基本中の基本ができないこともあります。
品詞の理解ができていないことは当たり前です。
単語や熟語の暗記で「英語ができる」と勘違いしてしまえば、高校進学後に確実に英語が苦手になります。
そうならないために、中学生のうちから文の構造を意識した勉強をしてください。
気になるのが
「英語は後ろから単語をつないでいけば訳せる」
誰に言われたのかは分かりませんが、そのような訳し方をする子が中途入塾をしてくる子の中にいることです。
英文和訳をするときは英文からいきなり和訳をするのではなく、初めに意味を捉えてください(文構造を意識すれば必然的にそうなる)。
確かに、中学英語は文章が平易に作られているので、結果的に後ろから単語をつないだような訳になってしまうものが多いです。
しかし、文構造が複雑になる高校英語では「後ろから訳す」など通用しません。
「高校になったら急に英語ができなくなった」という子が多く出てくるのはこれが原因の一つです。
「できなくなった」ではなく「初めからできていなかった」だけなんです。
中学の時に変な英語の訳し方を覚えてしまうとそれを修正するために無駄な時間を要します。
中学のときから正しい英語の訳し方を身につけるようにしてください。