理科・社会・英語は、好き嫌いによる差が生じるとしても、個人差があまりない教科です。
それにもかかわらず、個人差が大きく影響する数学・国語以上に、英語は得意な子と苦手な子の差が大きいです。
目次
塾に通っているのに英語ができない理由
最近は中学1年生の1学期の定期テストですら20点・30点を取ってしまう子が多くでてきているみたいですが
普通に勉強をしているならそんな点数を取るわけがありません。
もし、塾に通っているのにそのような点数を取っているとしたら
こういったことが原因になると思います。
塾に通うだけで授業中ボーっとしているだけだったり、覚えなければならないことを覚えなかったりすれば、塾に通ったところでできるようにならないのは当然です。
授業中に騒ぐ子がいたり新人講師をなめて授業を妨害するような子がいて授業が成立していない場合だったり、授業が下手で何を言っているのか分からない場合も、授業とは別に本人が努力をしない限り成績は伸びないはずです。
また、認知的に弱い部分がある場合、周りが「分かりやすい」「成績がすぐに伸びた」と言っているのに、どれだけ努力しても思うように成績が伸びないことがあるかもしれません。
①・②の場合、勉強をしない本人に原因はありますが、そういう子の成績を伸ばすために存在するのが塾です。
ですので
上に書いた①~⑤いずれに該当するとしても、定期テストで平均点が取れない状況が続くようなら、その塾に通い続けても状況は改善しない可能性が高いです。
英語は簡単
中学で習う英文法は「be動詞・一般動詞」の理解がしっかりと定着していれば、難しくありません。
はっきりいって
簡単
です。
「難しいよ」と反論する子が多いと思うので、少し説明をさせてもらいます。
공부 싫어!!
この意味わかりますか?
韓国語を勉強している人であればすぐに理解できる文章ですが、そうでない人にとっては意味どころか読み方すら分からないでしょう。
これを読めない人に韓国語のテストを受けさせても、0点になることは容易に想像できます。
しかし、0点になるのは韓国語が難しいからでしょうか?
難しい部分もあるでしょうが0点を取る理由はおそらく違います。
何も知らないからできないだけのはずです。
英語もこれと同じです。
知らないからできないだけなんです。
やらなければ全くできない
やれば比較的簡単に高得点が取れる
これが英語という科目の特性です。
高校進学後は文法丸暗記の勉強をしていたら難しくて手が出なくなるかもしれませんが
少なくとも公立中学で習う程度の英語が「難しい」と言っているのは「単に勉強をしていない」ことが原因だと思ったほうがいいです。
レイズの授業
レイズでは解説よりも演習を重視しています。
「演習」と聞くと「テキストの問題を解く」ことをイメージする人が多いと思いますがレイズの演習は
この2つが中心になっています。
新しく習う文法を1・2分で解説し「型」を覚えてもらった後、「今から言う日本語を英語で書いて」という指示を出す
書き終わった後は「じゃあ、どうなった?」と生徒を指定して書いた英文を言ってもらう
このとき間違いがあれば「どこか間違っているけどどこだと思う?」と尋ねる
間違いを指摘できなければ、正しい英文を書いている子に「違うところどこだと思う?」とさらに尋ねる
基本的にこの繰り返しです。
- 短時間で要点を絞った説明
- 日本語英訳の繰り返し
- 理解を問うための質問
これにより生徒の集中力を維持し、効率的な学習につなげることができます。
一方通行の授業になりがちで生徒の集中力が持たない「解説中心の授業」と比べると確実に効率的に結果を出せるようになります。
英語は誰でも得意科目にできる
英語は認知的に弱い部分がない限り
- 正しい手順で解説を受ける
- 必要なことを暗記する
- 定着させるために演習をする
こうすれば確実に得意科目にできます。
レイズではこの3点を意識して授業をしているので、まったく英語ができない状況になって中途入塾した子を除き、間違いなく「英語は簡単」と感じます。
とはいっても
「簡単」=「努力しなくてもいい」
というわけではありません。
授業で理解した内容を定着させるために復習が欠かせませんし
複数の文法事項が絡み合っている問題に対処できるようになるには、演習を繰り返す必要もあります。
また、上でも触れた通り「知らなければ何もできない」科目が英語です。
文法の理解ができたとしても、単語・熟語の暗記をしなければ問題を解けるようにはなりません。
なので
授業で「重要」と言われた単熟語、宿題として出された「単熟語・基本例文の暗記」
これらをしっかりとするようにしてください。
例文の暗記をするときは文法や英文の構造を意識しながら暗記するとより効果的です。
宿題
「単語」「熟語」「基本例文」の暗記を宿題にしています。
重要なのは自分が知らない単語・熟語を覚えることなので
「単語1つにつき10回ずつ書いてきなさい」「ノート1ページ埋めるまで書きなさい」というような出し方はしません。
中学3年生に「apple」を10回書かせることをイメージすると分かってもらえると思いますが、明らかに覚えている単語を何度も書くのは絶対に無駄です。
何をどれだけ覚えているのかは人によって異なるのだから、皆が同じことをやるのは無駄になる可能性が高いです。
高校進学後を考えて勉強する
中学英語は「単語・熟語・基本例文の暗記」だけでも何とかなりますが、高校英語はそれだけでは足りません。
中学1・2年生で英検4・3級に合格している子がレイズの通常のクラスに入塾することもあるのですが
そのような子でも英語が全くできていないことが多いです。
もちろん、英検に合格できるだけの努力はしているので最低限のことはできるのですが
表面的には出来るように見えても「名詞の前にaをつける」、「三単現のS」など基本中の基本ができないこともありますし、「品詞の理解ができていない」ことは当たり前です。
定期テストでは80点以上、フクトでも偏差値60前後取れていると「自分は英語が得意だ」と勘違いしてしまう子が多いですが
品詞・文型の理解を伴わない丸暗記の勉強を続けていては、現時点では見た目の結果が出せたとしても、高校進学後に確実に英語が苦手になります。
そうならないために、中学生のうちから文の構造を意識した勉強をしてください。
これに関連することで気になるのが
「英語は後ろから単語をつないでいけば訳せる」
中途入塾してくる生徒の中に、このように思っている子が多くいます。
確かに、中学英語は文章が平易に作られているので、結果的に後ろから単語をつないだような訳になってしまうものが多いです。
しかし、文構造が複雑になる高校英語では「後ろから訳す」など通用しません。
「高校になったら急に英語ができなくなった」という子が多く出てくるのはこれが原因の一つです。
「できなくなった」ではなく「初めからできていなかった」だけなんです。
中学の時に変な英語の訳し方を覚えてしまうとそれを修正するために無駄な時間を要します。
中学のときから正しい英語の訳し方を身につけるようにしてください。