2021年4月に教科書が変わってから

「英語が苦手な子が今まで以上に増えた」

ということを耳にするようになりました。

言いたいことを簡潔に書くと

中学に進学する前に以前の中学1年生が中1で習っていた文法を小学生のうちに理解しないと中学進学後かなりの確率で英語ができなくなる

です。

新しい教科書に変わったことにより

「小学校の時は塾など通う必要はない」強く言っていた私の考えが完全に変わってしまったので

脅しでもなんでもなく

本当に今の英語教育は間違った方向に進んでしまっています。

なぜ英語が「できない」子が増えたのか?

2021年4月以降中学1年生スタート時点で塾に生徒が在籍していたのは今の2年生以外なく(レイズは1年生の生徒がゼロというのがほぼ常態化しているので…)

彼らは英語の偏差値は全員偏差値60後半、定期テストでも9割を取っているので個人的に実感はありませんが

塾生から学校の平均を聞く限り

平均点が下がっていることは間違いありません。

 

なぜ数年でこのような状況になってしまったかというと

一度にいろいろ教えすぎ

なのが原因だと思います。

英語ができるようになるためにすべきこと

子どもたちが「英語ができなくなった」というより

間違ったやり方で英語を学ばされてしまったので

本来ならできるはずなのに「出来なくさせられてしまっている」だけ

と私は思っています。

 

私(レイズの塾長)が中学生だった頃は英語は中学から始めるものだったので、中学1年の4月でアルファベットを書けない子も多くいました。

1学期の最初の定期テストもアルファベットの大文字小文字を書けさえすれば50点以上は取れるような内容だったので、ほとんど勉強をしたことがない私でも80点以上は取れていたと記憶しています。

 

一方、今の中学1年は、一つのことを理解する前にいろいろなものをが出てきます。

整理できないまま授業がどんどん先に進み1年の1学期も中ごろになると既に英語が全く分からなくなり

定期テストで50点も取れない子が続出するようになりました。

過去の教科書との比較

福岡市南区では2020年度までは開隆堂の「Sunshine」を使っていましたが

2021年4月から光村図書の「Here We Go!」を使っています。

開隆堂のProgram2

A:Hi, I'm Mike Brown. I'm a new student.

B:Oh, you're Mike. I'm Yuki, Sayama Yuki.

A:Nice to meet you, Yuki.

B:Nice to meet you too, Mike.

A:I'm from New York. 

B:Are you a baseball fan?

A:Yes, I am. Are you a baseball fan too?

B:No, I'm not. I'm a soccer fan.

 

光村のUnit1

A:I'm lost.

B:I'm a student there.

A:Thanks. I'm Tina.

B:I'm Eri. Nice to meet you.

C:I'm Kotaro. Call me Kota.

 

A:Look! Beautiful.

B:I like spring.

C:I don't like spring.

A:Why not?

 

A:Hello. I'm Tina. I'm from New York. I like music and sports. I can swim and play the drums.

B:I can't play the drums, but i can play the piano.

A:Cool.

 

これが2020年までと2021年から中学1年の同じ時期に習う内容です。

2020年までは

「Nice to meet you」という会話表現を以外は「be動詞」を使った英文しかありませんが

2021年以降は「be動詞」の疑問文・否定文は知っていて当然扱いで本文に出てくることもなく

一般動詞(否定文5文型の「call」がここで出てくるのはキツイ)、形容詞、疑問詞、助動詞canが出ています。

基本定着には時間がかかる

小学生の時に遊び程度でしか英語に触れてこなかった子は

塾に通っていたり自分で進んで英語を覚えていない限り

「be動詞」「一般動詞」の基本を理解できていないはずです。

 

「be動詞」「一般動詞」が分かっていない子が

lost student there Thanks. call me
look look beautiful spring like
why music sports swim play
drums cool can Nice to meet you.

こういった単語を中学1年の初期段階で無理やり暗記させようとしても頭がこんがらがるだけです。

 

英語が分かっている人からすれば

この程度の単語を覚えるのは簡単だし

「be動詞」「一般動詞」なんて一度授業を受ければすぐに分かるだろ

と思うかもしれませんが

現実は違います。

I am a student.

You are a friend.

といった

大人からすれば簡単な英文を書くことでさえ、中学1年生にとっては大変なことなんです。

 

ましてや

be動詞だけでなく、一般動詞、助動詞も出てくる、それらの否定文・疑問文も出てくる

そんなことでは、頭が混乱して覚えられるものも覚えられないのは当然なんです。

 

とはいっても、中学で習う英語はものすごく簡単です。

順を追って少しずつ理解・暗記をしていけばこの程度の英語は簡単に使いこなせるようになります。

小学生のときにまともに英語を学んでいないのに、「学んだ」という前提で中学の授業が始まっているからできなくなっているだけなんです。

 

もし、英語を得意にしたいのなら小学生のうちに「be動詞」「一般動詞」の理解をしておくことを勧めます。

小学生の時に基礎を定着させる

中1で大学に進学できるかどうかが決まることも

英語は一度できなくなってしまったら挽回するのが難しい科目です。

中学1年の6月ころに

何をやっているのかわからない

という状態に陥りそのまま何も対策を講じずにいたら

気付いたときには取り返しがつかなくなっているはずです。

そうなってしまった時点で高校入試の英語は解けないのは当然

高校進学後に英語ができるようになる可能性もゼロに近いです。

 

大学入試では英語が重視されているので

英語ができなくなってしまったら

その時点で一定以上のレベルの大学に進学することがほぼ不可能になります。

つまり

中学1年のときに英語ができなくなった時点で

福大レベルの大学に進学することも難しくなってしまう分けです。

 

少なくとも私の塾で英語を学べば、認知的に弱い部分がない限り英語を得意科目にすることができます。

英語は数学と異なり個人差がそこまで出にくい科目なので、正しい手順で一つずつ必要な文法事項を覚えていけば必ずできるようになります。

英語を得意にしたければ学習塾レイズで学んでください。