余り不安をあおるのは好きではないのですが

最近の中学1年生の定期テストの結果を見ると

そうもいっていられなくなります。

平均点が50点台

「中学1年の1学期の英語の定期テストは90点以上取れて当たり前」

これ、

もう過去のことです。

今では

学年平均が50点台は当たり前のように見るようになりましたし

40点台だった中学校もありました。

 

1年の1学期の定期テストで20点台・30点台を取る子が4人や5人ではなく

学校によっては40人~50人くらいいることもあります。

 

なぜこのようなことが起こっているのか

原因は子どもたちの勉強不足だけではないようです。

 

2021年に新しくなった教科書は

中学1年の1学期に(定期テストの範囲はbe動詞・一般動詞・助動詞canくらいまでが出題されるみたいです)

一般動詞・be動詞の肯定・否定・疑問文

疑問詞を伴う疑問文

を習うのは当然

  • 助動詞can
  • 不定詞want to
  • 動名詞like ~ing
  • 今までなら1学期には出てこなかったような難しい単語

が教科書に当たり前のように出てきます。

まるで

小学校の時にbe動詞・一般動詞といった基礎は身についている

小学校の授業で「can」「want to」や疑問詞もある程度分かっている

というかのうようにです。

 

確かに小学校の教科書にいろいろな文法事項は出ていますが

小学生が本当にそれらを理解しているのでしょうか?

理解しているのなら不定詞や動名詞が出てきたとしても

なんとかなるとは思いますが

20点・30点を取る子がたくさんいる

学年平均が50点台になるのが当たり前

という現状を考えれば

小学生がそれらを理解しているとは思えません。

 

be動詞・一般動詞の理解ができていない状態で

不定詞・動名詞を教えられても理解するのは絶対に無理です。

頭が混乱して何も覚えられないだけです。

 

こう書くと

小学校の時にしっかりと教えているから大半の生徒がbe動詞・一般動詞の基礎は身につけているんじゃないの?

小学校の授業でちゃんと英語を勉強していなかった子供たちが悪いんじゃないの?

といった批判が出てくるかもしれませんが

そうとも言えないんです。

小学校の英語の授業

小学校の英語は教科化されたからといって、やっていることは遊びでしかないようなんです。

小学校に通っているお子さんがいたら

「英語の授業はどう?何をしているの?」

と聞いてみてください。

おそらく

勉強をしなくていいから楽で面白い

というような返事が返ってくるはずです。

 

そのような小学校英語を受けたところで基本などほとんど見につくはずもありません(中にはアルファベットを書けない子もいるはずです)。

にもかかわらず

中学校の授業ではbe動詞・一般動詞の理解はできている

疑問詞や基本的な英単語は暗記できている

という前提で授業が行われています。

 

2020年までは1学期でアルファベット・be動詞・一般動詞の基礎(I am ~. You are ~. Are you ~? I have a pen. Do you play ~?といったもの)

しか習っていなかったのでゆっくりと英語の基本の型を覚えられていたのに

いまではそれらが分かっているという前提で授業が始まるので

分からない子は初めから分からない・・・

1年の最初の定期テストで英語の学年平均が50点台になるのは当然といえば当然というわけなんですね。

小学6年で基礎を定着させる

小学校の英語の授業を受けるだけでは中学に入って英語が全くできなくなるのことはほぼ間違いありません。

であるなら

中学で英語の授業についていくには

小学校の時に英語基礎を身に着けておくしかありません。

 

平均点が50点台になったとはいっても

小学校の時からしっかりと基礎を身に着けていれば

変なミスをしない限り90点以下になることなどありません。

難しいくなったとは言っても

それは勉強をしたことがない子がいきなりやるには難しいというだけで

しっかりと基礎を身に着けていれば

公立中学で習う英語ができないということは考えにくいです。

 

レイズでは小学6年生の1年を使って

be動詞・一般動詞の基礎を定着させていくので

よほどのことがない限り英語を得意科目にできます(レイズで文の構造を意識して学べば、中学だけでなく高校進学後も得意科目にできる可能性が高いです)。