受験直後(特に大学入試)になると
「今年の最低点は何点くらいになりますか?」
「130点とりましたが偏差値はどれくらいですか?」
というような検索が増えます。
しかし、そんなことは誰にもわかりません。
目次
合否結果が出るまで待つしかない
今年の合格最低点について尋ねられても、正確な点数を答えられせん。
なぜなら、合格最低点は毎年変動する多くの要因によって左右されるからです。
まず、試験問題の難易度は年によって異なります。
難易度が上がれば合格最低点は下がる傾向にあり、逆に難易度が下がれば上がる可能性があります。
次に、受験生のレベルも毎年変化します。
受験生全体の学力が向上すれば、合格に必要な点数も上がることが考えられます。
また、受験者数の増減も大きく影響します。
受験者数が増えれば競争が激化し、合格最低点は上昇する可能性が高いです。
点数調整が行われることも考慮しなければなりません。
公表されている合格最低点は、調整後の点数である可能性があり、実際の素点とは異なる場合があります。
以上のように「〇〇点で合格できますか?」という質問に対しては、合否は結果が出るまで誰にも分かるわけがないのです。
高校入試も同様です。
特に私立高校の場合、合格最低点が公表されないことが多く、予測は困難です。
公立高校では、内申点が合否に大きく影響するため、試験本番で高得点を取っても不合格になるケースや、逆に低くても合格するケースがあり得ます。
このように、合格最低点は様々な要因によって変動するため、事前に正確な点数を把握することは不可能です。
合格最低点は、あくまで目安として捉え、過度に気にするのではなく、試験が終わったら結果を待ちましょう。
結果が出るまでの時間は長く感じられるかもしれませんが、焦らずに過ごしてください。
過去問の合格最低点利用法
「過去問を解きその年度の合格最低点との差を知ることで合格可能性を測る」
これが合格最低点の活用法です。
例えば、500点満点中400点が合格最低点の学校を受けるとします。
入試まで残り3ヶ月くらいのときに過去問で300点くらい取れれば、残り100点上げるために各科目の学習計画を具体的に立てるわけです。
また、願書締め切り直前に過去問を解いて400点前後の得点が得られれば、合格の可能性は十分にあると判断し、受験への自信を深めることができます。
300点程度しか取れない場合は、「残り数週間で100点上げることは不可能に近いから志望校のレベルを下げたほうがいいな」と、志望校を変える参考にもなります。
ただし、一度でも合格最低点をクリアしたからといって、決して安心はできません。
得点には波があり、合格ラインぎりぎりの得点では、本番でどのような結果になるかは予測できません。
合格最低点は、あくまでも目安として捉え、過信することなく、最後まで気を抜かずに学習を続けることが重要です。
入試問題が難化した
高校入試や大学入試において、「問題が難化した」という不安になる子も多いと思います。
しかし、問題の難化は受験生全体に共通するものであり、合格最低点の低下によって相殺される可能性が高いはずなので問題の難化自体は、たいした「問題」ではありません。
むしろ、注意すべきは受験倍率の急増や、合格者数の極端な絞り込みといった、受験生にとって不利な状況が生じる場合だと思います。
とはいっても、入試問題の変化が全ての受験生に平等な影響を与えるわけではないことも事実です。
近年の入試問題は、単なる知識の暗記だけでは対応できない傾向にあります。
問題文を丁寧に読み解き、その内容を理解した上で解答する必要があるため、読解力や思考力が重視されるようになっています。
この傾向は、読むスピードが遅い受験生や、暗記に頼りがちな受験生にとっては不利に働く可能性があります。
また、自分で考えて答えを導き出すような問題が増えれば、日頃から思考力を鍛えていない受験生も苦戦するでしょう。
一方で、読解力や思考力に長けた受験生、あるいは暗記よりも考えることを得意とする受験生にとっては、これらの変化は有利に働く可能性もあります。
さらに、PISA型の知識を問う問題が導入されれば、定期テストで高得点を取るためだけの勉強法では、対応が難しくなるでしょう。
このように、入試問題の変化は、受験生によって有利不利を生じさせる可能性があります。
しかし、現時点でできる対策としては、「問題を丁寧に読む習慣を身につける」ことが最も重要です。
公立高校は倍率が大きく影響する
公立高校の合否は、合格最低点や偏差値だけでなく、倍率によって大きく左右されます。
例えば、一般的に偏差値60とされる高校でも、倍率が1.2倍程度であれば、上位合格者は偏差値60台後半、下位合格者は偏差値51・2程度になることが考えられます。
偏差値60程度の高校は人気が高く、通常は倍率が1.2倍になることは稀かもしれませんが、倍率は年度によって変動するものです。
前年度が1.8倍であっても、受験年度に1.2倍に低下する可能性はあります。
このような場合、前年度であれば不合格だった受験生が、合格するケースも起こりうるのです。
したがって、公立高校への合格を強く望む受験生は、過去3年程度の倍率と募集人員の推移を確認しておくことを勧めます。
そうすることで、自分が受験する年度の入試がどのようになるのかはふたを開けてみないとわかりませんが、多少の予想ができるようになります。
一方、難関私立高校や高偏差値の大学入試では、倍率が低下しても、運良く合格できる可能性はほとんどありません。
倍率が下がれば合格しやすくなることは確かですが、ハイレベルな受験生が多数受験するため、成績が極端に低い受験生が合格することは考えにくいのです。
※ 偏差値60以上の公立高校に偏差値50台前半の子が運良く合格してしまったら入学してから大変になるので注意が必要です。
公立高校の難易度は倍率が大きく影響する