受験勉強を本格的に始める前に最低限押さえておいてもらいたいことを書いています。

国立大学が第一志望だけど西南・福大を滑り止めにするという受験生は

受験情報局ステップUPの【地方国立大学が第一志望だが滑り止めに西南・福大】を参考にしてください。

偏差値30台からでも合格できる?

結論から言うと

偏差値30台からでも「福大」であれば十分合格できます

 

このように書くと

偏差値30台でも合格できる!!

と言っても

駿台・河合・進研・冠模試など受ける模試によって母体(受験生のレベル)が異なるから

どうせ冠模試の偏差値30なんじゃない?

と疑う人がでてくると思います。

ここでいう「偏差値30台」は

進研模試(高3はベネッセ・駿台模試)の「偏差値30台」です。

数字のカラクリは使っていません。

 

 

ただ同じ30台といっても実力はピンキリです。

頑張れば合格できる偏差値30もあれば

頑張ったとしても合格が不可能に近い偏差値30もあります。

例えば、

  1. 中学1年の内容も微妙な実力
  2. 中学1・2年の内容は分かるが中学レベルの問題を解くのにも苦労する実力
  3. 英検3級には余裕で合格できるが準2級に合格できない実力

の3人がいたとします。

 

この3人の間にはかなりの実力差がありますが

3人とも高校3年の進研模試を受ける実力には程遠いので

まともに問題を解くことができないはずです。

 

なので、全員適当にマークをして運良く正解になった問題の数が多い人が一番良い結果になります。

 

適当にマークをすればある程度点が取れてしまうマークシート形式の模試では

英検3級に合格できる実力の子よりも

中学1年の内容すら分かっていない子の方がいい点数を取ってしまうことが起こってしまうわけです。

 

私が言う「偏差値30台からでも合格できる」というのは3番目の偏差値30台なんです。

残念ですが、1番目の偏差値30台だと、1年間の勉強では福大に合格することも難しいです。

 

うちの塾の「西南・福大対策英語クラス」で授業を受けられるのは

3番目の場合で、1・2番目の子は授業を受けても解説が一ミリも分からないはずです。

当然、授業を受けても合格の可能性はほぼありません。

 

入塾を考えている人はこのような誤解が起こらないよう

私の言う「偏差値30台」がどういう意味なのかを知っておいてください。

中学の内容が分からない実力からでは合格は相当厳しいです。

 

詳しくは受験情報局ステップUPの【英語の偏差値が同じ30台でも実力は違う】に書いているので参考にしてください。

西南は福大と比べ覚えることが多いですし、合格最低点が高いので、不可能ではないにしても現実的ではありません。もちろん可能性はあるので、挑戦するのはありですし、挑戦したい子は応援します。

最初にやること

偏差値30台から西南・福大を目指す高校3年生が4月(できれば高校2年生の2月から始めてもらいたい)からやるべきことは

学校の授業でやるべきことがあるならそれ

塾の授業の復習

それ以外は

英単語

の暗記だけで十分です。

これ以外にやれるならやっておいた方がいいのかもしれませんが

偏差値30台の子は例外なく受験生であれば覚えていなければならない英単語をほぼ覚えていません。

色々なことに手を出してすべてが中途半端になってしまうよりも語彙力を増やしておく方が成績が伸びます。

それに、30台の子は勉強習慣がついていないので

単純暗記はできるが

英文法

英文読解

古文読解

といったものをやろうとしても集中できないはずです。

本来そうあってはならないし、可能なら単純暗記以外のものもやるべきかもしれませんが、できないのなら仕方がありません。

 

選択科目(日本史か世界史を勧めます)・漢字・古典単語も余裕があるなら初めても大丈夫ですが

英語がある程度取れるようにならなければ合格はほぼ不可能なので

まずは英単語の勉強から始めましょう。

福大は誰でも簡単に合格できる

中学レベルから合格は本当に無理?

上では中学1年の内容すら分かっていない場合は合格はほぼ無理と書きましたが

もし

中学レベルの内容が分かっていない高校3年生が1年の勉強で西南・福大に合格するのは可能か?

と問われたら

現実的とは言えないが絶対に無理とは言えない

という返答になります。

 

個人的にはこういう状況にいる子で本気で合格をしたいという気合がある子にこそ頑張って西南・福大に合格してもらいたいです。

 

中学の内容すら分かっていない実力は

私がそうだったから分かりますが

be動詞と一般動詞の疑問文否定文も書けない。

「apple」の綴りすらちゃんと覚えているかどうか微妙。

そのくらいにお馬鹿さんです。

 

そんな状況から1年で福大に合格出来たら?

絶対に人生が変わります。

高校1年から受験を意識して勉強をしている人からすれば

福大なんか合格出来て当たり前と思われる大学かもしれませんが

中学レベルから合格を目指して頑張る子からすれば

天と地がひっくり返っても合格できるわけがないレベルの非現実的なことです。

そこから1年で福大に合格してしまえば

俺/私だってやれば何でもできる!!

となるに決まっています。

おそらく

中学の時から6年間勉強漬けの生活を送って早稲田に合格した人以上に

達成感を得るだろうし

自分の可能性の大きさに気づけるはずです。

人によっては

たかが福大合格

かもしれませんが

超底辺から這い上がって合格を勝ち取った人からすれば

それまでの人生が180度変わってしまうほど価値のある合格になるはずです。

 

気になるのは

中学の内容も分からない実力から1年で福大を目指すにはどれくらい勉強をする必要があるか

ということになると思うんですが

 

高校3年の4月から勉強を始め

中学3年間で習う英語を1~3か月で終わらせ(単に終わらせるだけでなく理解できるレベルにもっていく)

 

高校1年の英語を3~6か月で終わらせる

それと並行して選択科目と漢字、古文単語・文法、選択科目の暗記をし

11月末までに入試問題で全科目5割くらい取れる

 

8か月くらいでこのくらいの実力になる必要があります。

 

それくらいの実力になるには

平日5時間

休日10時間

集中して勉強をする必要が出てくると思います(それよりも少なくても済むかもしれないし、全く足りないかもしれない。やってみないと分からない)

 

中学の内容が分かっていない高校3年生が1年で福大に合格するのがほぼ不可能に近いのは

このくらいの勉強量をいきなりできるようにはほぼならないからです。

このくらいの量ができるなら合格の可能性は十分出てくるはず(高校1年からそれなりに頑張っている子でも合格できない子がいるのだから、仮にこれだけ頑張っても合格できる保証は全くない。その状況で最後まで頑張れるかどうかも重要)

なのに、それができないんですね。

 

 

勉強をさぼってきた人は

大学受験がどれくらい厳しいものなのかを理解することができないので

これくらいの努力がどれだけ大変なのかを全く分からず

1日1・2時間くらいの勉強でものすごく勉強をやった気になり

問題が解けるようになると勘違いするんです。

そして

これだけ勉強をしているのに全くできるようにならない

何かやり方が間違っているのでは?

とか

自分はやってもできない人かもしれない

とさらに勘違いするわけです。

この程度の勉強では福大どころか九産大に合格することもほぼ不可能というこが分からないんです。

 

中学レベルから福大を目指そうとするなら

1日5時間

これが最低条件です。

それができないような中途半端な気持ちなら初めから受験をしないほうがいいです。

合格最低点

合格最低点は学部や受験年度によって異なりますが

2020年~22年の結果を見る限り

西南は200点前後を取れれば合格の可能性が出てくるはずです。

詳しくは「西南学院大学の受験者・合格者平均」を参考にしてください。

福大は180点前後を取れれば何かしらの学部には合格できる可能性が高いみたいです。

詳しくは「福岡大学の受験者平均点」を参考にしてください。

 

合格最低点は3教科合計の点数なので

仮に英語が40点、日本史80点、国語60点だったとしても合格最低点を上回っていれば合格になるので

全教科満遍なくできるようになる必要はありません。

が、しかし、

大きな穴を作ってしまうと他の科目で補う必要があるので結果的に合格が難しくなる可能性があるので

どの科目も60点以上は取れるように勉強をする方がいいです。