単に受験者平均と合格者平均を表にし

合格する人としない人の差がどこにあるのかを視覚化しました。

「データで見る」なんてカッコいいタイトルにしてしまいましたが、たいした数字ではないことを最初に謝っておきます。

西南学院大学の受験者・合格者平均

 

合格最低点

受験する年度や学科によって異なりますが福大の文系学科の合格最低点は6割(180点)以上になることが多いです。

私立大学が難化した2010年代後半は200点以上取らなければ合格できない学科が複数ありましたが2020年を最後にある程度状況が落ち着き始め

2023年には2010年代前半くらいの点数で合格できるようになりました。

2024年は23年よりも若干難化すると思いますが

それ以降は合格最低点は160点~180点くらいで落ち着く可能性が高いと思います。

 

福大受験生は

3科目で180点以上を取る

ことができればかなりの確率で合格できるようになるので180点を一つの目標にしておけばいいと思います。

 

なお、理系科目は文系学科よりも平均点が低いところが多いです。

160点を最低目標に計画を立てれば十分合格できるはずです(あくまでも最低目標で、160点を取れれば合格できるという分けではありません)。

西南・福大対策英語クラス

合格者平均と受験者平均を見る

福大は最近は合格者平均しか公表していないみたいなので、

かなり古いですが、以下、2008年のデータを利用しています(古いですが、十分参考になるはずです)。

表にある数字は上から

  • 合格者平均
  • 受験者平均
  • 合格者平均と受験者平均の差

です。

表の下にある式は「英語・国語・日本史の合格者平均の合計」ー「合格最低点」です。

合格者平均から10点~20点くらい引いたものが合格最低点になることが多いみたいです。

九産大は合格最低点を公表していないのでこの差が合格最低点の目安になると思います。

合格最低点が発表されていない九州産業大学は平均点で推測する

 

なお、理系学科の表は掲載していませんが、受験者平均と合格者平均の差が文系学科よりも大きいです。

進研模試で偏差値40台であっても、福大に的を絞って過去問中心の勉強をすれば半年くらいの勉強でもかなり余裕で合格できるんじゃないかと思います(理系科目を高校1年修了時に捨てる子が多いので、受験したくてもできない子が多いというだけで、理系科目をほとんどやってこなかった子は半年くらいの勉強ではどうにもならないはずです)。

文化

合格最低点179点

英語 国語 日本史 世界史
65.97 58.86 68.77 72.99
53.41 52.26 58.02 60.95
12.56 6.6 10.75 12.04

193.6点-179点=14.6点

歴史

合格最低点185点

英語 国語 日本史 世界史
68.11 61.18 72.17 76.07
51.74 54.87 61.04 66.11
16.37 6.31 11,13 9.96

201.47点ー185点=16.47点

日本語日本文学

合格最低点175点

英語 国語 日本史 世界史
63.62 60.97 67.26 69.72
51.92 54.30 57.42 51.53
11.7 6.67 9.84 18.19

191.85点ー175点=16.85点

教育・臨床心理

合格最低点185点

英語 国語 日本史 世界史
68.25 61.93 74.13 74.02
53.26 53.85 58.87 59.83
14.99 8.08 15.26 14.19

204.31点ー185点 = 19.31点

英語

合格最低点189点

英語 国語 日本史 世界史
68.95 63.66 72.45 74.88
57.58 54.57 59.49 60.37
11.37 9.09 12.96 14.51

205.06点ー189点=16.06点

ドイツ語

合格最低点158点

英語 国語 日本史 世界史
67.18 55.78 65.70 62.00
56.19 50.57 53.16 54.72
10.99 5.21 12.54 7.28

188.66点ー158点=30.66点

 

ドイツ語学科2020年以降も以前と変わらず福大の文系学科の中では人気がないので

二部を除き、文系学科の中で一番合格しやすいことが多いです。

合格者平均と合格最低点の差が低いのは受験者数が少ないので他の学科では絶対に合格できない点数でも合格できてしまうからです。

フランス語

合格最低点164点

英語 国語 日本史 世界史
68.60 56.78 59.53 61.21
54.94 49.81 48.45 47.17
13.66 6.97 11.08 14.04

184.91点ー164点= 20.91点

東アジア地域言語

合格最低点166点

英語 国語 日本史 世界史
58.19 59.39 73.08 69.07
43.48 49.42 55.19 52.08
14.71 9.97 17.89 16.99

190.66点ー166点= 24.66点

東アジア地域言語は当時は人気がなかったので合格最低点が低いですが、

現在は人気がある学科なのでここまで平均点が低くなることは起こりえないはずです。

法律

合格最低点177点

英語 国語 日本史 世界史
67.05 61.41 68.99 69.31
53.20 53.32 57.76 58.15
13.85 8.09 11.23 11.16

197.45点ー177点=20.45点

経営法学

合格最低点179点

英語 国語 日本史 世界史
66.87 61.14 71.01 71.43
52.77 53.23 58.13 57.89
14.10 7.91 12.88 13.54

199.02点ー179点=20.02点

経済

合格最低点182点

英語 国語 日本史 世界史
67.85 60.70 70.79 71.18
53.35 53.35 58.33 58.05
14.50 7.35 12.46 13.13

199.25点ー182点=17.25点

なお、英語と国語の受験者平均は偶然同じ点数でした。表記ミスではありません。

産業経済

合格最低点170点

英語 国語 日本史 世界史
62.58 61.05 68.04 70.31
52.90 53.20 57.66 57.93
9.68 7.85 10.38 12.38

191.67点ー170点=21.67点

合格最低点189点

英語 国語 日本史 世界史
69.79 62.14 72.46 77.95
53.13 53.09 58.08 57.81
16.66 9.05 14.38 20.14

204.39点ー189点=15.39点

経営

合格最低点194点

英語 国語 日本史 世界史
70.31 64.18 74.42 73.58
52.87 52.91 57.86 57.54
17.44 11.27 16.56 16.04

208.91点ー194点=14.91点

貿易

合格最低点184点

英語 国語 日本史 世界史
66.87 61.51 70.45 75.08
52.75 52.96 58.41 57.78
14.14 8.55 12.04 17.30

198.83点ー184点=14.83点

 

受験者平均と合格者平均の差

科目ごとの受験者平均と合格者平均から度見て取れるのは

  1. 英語・選択科目の差が国語の差と比べ点数の幅が広い
  2. 英語と選択科目を比べると選択科目の方が合格者平均が高くなる

この2点です。

なぜこのようなことが起こるのかはわかりませんが

①は

国語は勉強をしても伸びるかどうかわからない不確定要素が強い科目なので必死に勉強をする受験生が少ない

②は

やればやるだけ結果がでる選択科目の勉強はそこまで苦なく勉強ができるが

英語はやってもできるようになる実感がわかずやる気が出なかったり

何をやればいいのか分からないので選択科目に逃げてしまう

 

といったことが推測できます。

不合格になるパターン

高校1・2年で全く勉強をしてこなかった子であっても

中学生の学習内容が身についていないというような場合を除き

1年間本気で勉強をすれば福大に不合格になることは考えにくいです。

 

では、なぜ合格できない子がたくさん出るのか?

それは

ほぼ間違いなく

英語

が原因です。

日本史・世界史などの選択科目は暗記さえしてしまえば誰でも7割以上取れるようになるので

本気で合格したいと思っている受験生のほぼ全員が相当な力を入れて勉強をします。

日本史・世界史は合格者平均が7割を超える学科が複数見られる一方

英語で7割を超している学科はほぼ見られません。

このことから、英語が選択科目よりも点数が取れていないことがすぐに分かるのですが

選択科目の方が点が高いということはそれだけ力を入れている証拠になります。

 

私の経験的にも

選択科目・国語では合格者も不合格者もほぼ差がなく

英語だけが

合格する子が6~8割

不合格になる子が5割以下

になっているように思えます。

 

うちの塾に入ってくる高校生のほぼ全員が進研模試で偏差値50未満なのですが

英語の授業しかないうちの塾に通っているのにほぼ全員が合格してしまいます(他の塾に通っていたらおそらく合格できていない)。

この結果が、英語が合否に大きく影響する証左になるはずです。

 

国語は合否に大きな影響がなく

選択科目は普通の受験生であれば合格するのは当たり前で差がでない

英語で7割前後を取れるようになれば合格できるのに

不合格になる子はそれができないから不合格になるべくして不合格になっている分けです。

 

 

英語さえ

7割取れるようになれば福大には合格できる

5割しか取れないから合格できない

うちの塾生が

たとえ進研模試で偏差値30台~40台前半しかなくても福大に合格できてしまうのは

英語で7割前後を取れるようになるからだと断言します。

3科目合計

180点が合格最低点だとしても

3科目全部で60点以上取らなければならないという分けではありません。

 

得意科目で80点、普通の科目で70点、苦手科目で30点

を取れば合わせて180点になります。

1科目で30点しか取れなかったとしても合格最低点を上回れば合格できるので

残された時間や自分の得意不得意を考え

1科目ごとの目標点を設定しましょう。

 

「そんな設定などせずにやることをやっていれば合格する」

という考えもありますが

目標点を設定することで、あと何点取れば合格の可能性が出てくるという目安が見えてくるので

モチベーションを高めるのに役立つので

科目ごとの目標点を設定はしておいた方がいいと思います。

系統別

系統別入試は傾斜配点になっているので

頑張ったけども受験日までに苦手を克服できそうにない場合

得意科目の配点が高くなっている学科を受験することも考えてください。