国立大学や早稲田やMARCHなどの難関私立大学を目指す予定の新高校1年生が

高校生になったばかりの時に意識しておいた方がいいことを書いています。

中学の5倍は努力が必要に

国立や難関私立大学を目指す高校生の大半が

中学のときは最低でも1日2時間くらいの勉強はしていたと思いますし

高校受験直前期は起きている時間のほぼすべてを勉強時間に使っていたという人も多いはずです。

ということは

物理的な勉強時間を5倍にすることは無理

ですよね・・・。

たとえ睡眠時間を削ったとしても・・・(睡眠時間はどんなに少なくても6時間以上は取りましょうね)。

 

普段は遊びや部活などで

平日は勉強時間を取れたとしても2~3時間が限界なはずなので

できるとすれば

  1. 学校の授業を有効に利用する
  2. 勉強をするときは集中する

高校ではこの2点を意識して勉強の質を高めるしか方法がありません。

授業を無駄にしない

中学の時にそこそこ勉強ができていた子にとって

学校の授業は苦痛で仕方なかったはずです。

内容が簡単すぎて自分の実力を考えればやってもほぼ意味がないことなのに内申書を考えるとさぼることもできない

こういう経験から

授業=不要

という感覚になってしまっている子が少なからずいるはずです(「どんな授業であっても授業は大切だからちゃんと聞くべき」という先生・塾講師もいますが、偏差値60前後の実力の子の気持ちになって公立中学校の授業を受けたらどうなるかということを考えたことがないからかもしれません。私も生徒から間接的に聞くことでしか学校の授業を知ることができていませんが、自分が中学生だったら受けたいとは思えない授業が少なからず行われていると思います)。

しかし

高校で同じようなことをしてはいけません。

入試直前期になり、時間がないので申し訳ないけど授業中別のことをさせてもらう

ということはあるとは思いますが

少なくとも高校1・2年生のときに集中して聞くようにしてください。

独学ができなければ大学には受からない

予習・復習(授業の使い方)

授業の使い方は人それぞれです。

授業の前にしっかりと予習をしておき

授業を復習に充て授業が終わるころには基本的な問題であれば完璧に解ける状態にする

初めて習う単元を予習すると必要以上に時間がかかってしまうと思うなら

授業で基本的な内容を可能な限り理解しつつ

習った内容をその日のうちに復習をし、次の授業までに習った単元をできるようにしておく。

理系科目に苦手意識を持っているのであれば

理系科目は後者

文系科目は前者

というように

自分に合ったスタイルを自分で探すようにしてください。

先生に質問をする

特に数学について言えることですが

勉強をしていたら

なぜそうなるのか?

解説を読んでもよく分からない問題がでてきますよね?

 

高校数学は中学の時のように

基本公式を頭に入れておきさえすれば設問を読んで問題を理解できさえすれば簡単に答えが出せる

ものではなく

なぜそうなるのか?

といことが分からなければ全く手が付けられない問題が頻繁に出てくるから先に進まないしイライラしてくる…

もちろん

そういう状態のままでは

定期テストでは8割以上取れたとしても

入試問題を解けるようになりません。

 

そんな場合は先生に質問をしに行ってください(そういうことすらせず「できないから塾に行く」なんてことはすべきではありません)。

 

たいした勉強もしていないのに「分かりません」とすべてを聞こうとしては先生も対応に困るので

まずは自分で参考書を解き

なぜそうなるのか分からない問題にチェックを入れておき

「ここまでは分かるけど、ここの部分が何を言っているのか分からない」

という質問をしましょう。

 

また、先生も忙しいはずなので、いきなり「教えてください」というよりも

どういうふうに分からないのかを伝えておき

「手が空いたときに教えてください」

というようにした方が先生も助かるはずです。

フクト偏差値と進研模試

中学3年の時に受けたフクトのFスコアと

高校3年次の進研模試の偏差値差は5~10くらいになる。

つまり

中学の時に偏差値60くらいだったら高校ではだいたい50~55くらいになる。

といったことを耳にすることがあります。

確かに

だいたいそれくらいになるかな~

と私も思いますが

実際は全く違う模試なので比較しようがありません。

あくまでも

中学と高校の偏差値を比べるとそれくらいの差になる

という目安でしかないので

高校で勉強をするかしないかで状況は全く違ってきるはずです。

 

30台だった子は・・・進研模試でも30台のままだと思いますが(中学で30台だった子は勉強習慣がないので高校に進学してから急に勉強をするようになることはほぼ起こり得ないので)。

中学時代偏差値が55くらいだった子でも

高校進学後しっかりと勉強をすれば国語を除けば偏差値60以上になることは普通にあるでしょうし

一方

60くらいあった子でも勉強を全くしなくなったらすぐに50以下になってしまうはずです。

なので、中学の時の偏差値はあくまでも中学のときで

中学の時に勉強をせずに偏差値55くらいしか取れていなかったのであれば

高校進学後にしっかりと勉強をすれば60後半だって取れると思って

今の自分の実力から行ける大学はどこかな?

なんて考えるのはやめましょう。

 

高校1年の四月であればたとへ中学の時に偏差値50くらいしかなかったとしても

九大や九工大、早稲田などを目指しても大丈夫です。

しっかりと勉強をすればいくらでも挽回可能です。

 

 

ただ、次の点はどれだけ辛かったとしても無視しないことを勧めます。

高校の学習内容は中学と比べ確実に難しいです。

中学の時に必死に頑張っていたのに偏差値50を取ることができなかったのであれば

高校になってから偏差値50以上を取ることは相当厳しいです。

寝る以外を勉強時間に費やしても無理なこともありえます。

私のように中学の時にまったく勉強をしなかったことが原因でフクトで30台だったというなら

努力によって高校で偏差値60以上を取ることも可能ですが

中学の時に勉強をしていたのに平均を取ることも厳しかった場合

中学とは比べ物にならないくらい難しくなる高校内容を理解できるようになるとは思えません。

個人差は確実にある

理系・文型コース選択

英語でも言えることですが、

 特に「高校数学」は中学時代数学が苦手だった子は相当苦労するはずです。

可能な限り高校数学の勉強をしておいた方がいいですが

1日2時間くらい数学に時間を割いているのに学校の授業についていくこともできないなど

どれだけ必死に頑張ってもどうにもならない場合

コース選択の時期までに数学を捨てる選択も考えたほうがいいこともあります。

勉強をさぼってしまえば

自分が数学ができるかどうかも分からないままコース選択をしてしまうことになるので

高校1年生のときは数学にある程度時間を割いて勉強をしておくべきだと思います。

コース選択は慎重に