不定詞の副詞・形容詞的用法のつくり方について解説をしています。
ただ、このようなサイトを利用して文法の勉強をしようとしても表面的な勉強しかできません。
受験勉強をするときは通信教育、参考書、塾を利用することを勧めます。
目次
副詞・形容詞的用法は難しい
to不定詞(to+動詞の原形)の
副詞的用法
と
形容詞的用法は
単純暗記ではなかなか対応できない部分もあります。
特に形容詞的用法は使い方がかなり難しいので
定期テストなら単純暗記で乗り越えられるかもしれませんが
受験となると、理解を伴わせた暗記が必要になります。
以下、私が塾で不定詞を初めて学ぶ子たちに向けた解説授業の流れを書いたので参考にしてください。
不定詞を習うまでの学習内容がしっかりと身に付けられている子なら
この解説で不定詞の基礎を短期間で身に付けられると思います。
※ 中学1年の内容が分かっていないのならまずはそれらをできるようになってください。英語は積み上げの科目なので、1年の内容が分かっていないのに不定詞を覚えたとしても、不定詞以外のところで間違えてしまうので、結果何が分からなくてできないのか分からなくなり、混乱を招くだけです。
副詞的用法
重要なのはシンプルに基本の形を身に付けさせることです。
簡単な英文を利用して、型を体にしみこませましょう。
覚えること①
「~するために」
不定詞の副詞的用法は
「~するために」
と訳すことをまずは覚えましょう。
これを覚えてしまえば
「~するために」という表現がでてきたら
不定詞を使うんじゃないかな~
ってピンときますよね?
覚えること②
不定詞の部分以外を最初に書く
例えば
「私はサッカーをするために公園に行く」
という日本語を英語にするとします。
「~するために」の部分が不定詞でしたよね?
それに気づけば
「私はサッカーをするために公園に行く」
赤の部分は不定詞を使うということにもすぐに気づけるようになります。
そして、
不定詞の副詞的用法はそれ以外の部分
つまり
「私は公園に行く」
を最初に書くんです。
これなら
「I go to the park.」
とすぐに書けるはずです。
これを書いたらあとは後ろに不定詞をくっつける
「I go to the park to play soccer.」
これだけです。
他の例文も見てみましょう。
「私は本を読むためにこの辞書を使う」
まずは赤以外の部分
「I use this dictionary.」
を書いて、
そのあとに不定詞をくっつける
「I use this dictionary to read a book.」
実際はもう少し複雑な文になることが多いのですが
不定詞を初めて覚えるときはこんな感じで超シンプルに覚えてしまうことを勧めます。
これなら、絶対に混乱しませんからね。
基本が書けるようになってから、少しずつ応用に取り組んでいけばいいんです。
焦らない
これ、鉄則です。
なお、不定詞の副詞的用法は「~するために」と訳す以外のものもあります
それは「不定詞・動名詞」を参考にしてください。
形容詞的用法
不定詞の3用法の中で一番難しいのが形容詞的用法です。
名詞的用法と副詞的用法(の一部)は暗記しさえすればそこそこ使いこなすことが出来るようになりますが
形容詞的用法は暗記だけではなかなか使いこなすことが出来るようになりません。
ある程度理解を伴わせた暗記が必要になります。
覚えること①
不定詞の形容詞的用法は
- ~すべき
- ~するための
- ~する
このように訳せる
と覚えてしまってください。
覚えること②
不定詞の形容詞的用法っていうのは
簡単に言うと
直前の名詞を修飾することができる不定詞
なんです。
「名詞を修飾する」
と言われて???
となってしまう子が結構いるんじゃないかと思います。
そのような子は
「品詞」参考にして名詞かどうかを見分けられるようにしてください。
英語を得意科目にするには品詞の理解は欠かせません。
高校進学後、どうせ覚えなければならないのだから(実際は、覚えないから英語が苦手な子が多くいる)
中学生のうちに理解しておきましょう。
例えば
「a book」
という名詞の後ろに
「to read」
という不定詞をくっつけたら
「a book to read」
となりますね。
このように名詞の直後に不定詞がある場合
その不定詞が前の名詞を修飾する可能性がでてくるんです。
その時の訳し方が
「覚えること①」の3つです。
「a book to read」とあれば
「読むべき本」
「読むための本」
「読む本」
というように名詞「book」を修飾するわけです。
3つのうちどの訳をするかは、感覚でいいです。
自分的にしっくりくる訳を採用してください。
例をいくつか挙げます。
- water to drink:飲む水(飲み水)
- a letter to write:書くべき手紙
- a place to see:見るべき場所
- homework to finish:終わらせるべき宿題
- something to eat:食べる何か(何か食べるもの)
- a picture to show you:あなたに見せる絵(見せたい絵)
- time to eat breakfast:朝食を食べる時間
- a friend to help me:私を助けてくれる友達
これらの例はすべて
前にある名詞を不定詞が修飾していますよね。
名詞の直後に不定詞があったらその名詞を詳しく説明する可能性がある
しっかりと覚えておきましょう。
慣れてくれば
「私は書くべき手紙があります」
という日本語を英訳しなさいという問題が出されたとき
「書くべき手紙」は不定詞の形容詞的用法で表現できる
とすぐに気づけるようになります。
気付けたら
「I have a letter to write.」
なんて英文も瞬間に書けるようになります。
基礎
不定詞の使い方がある程度分かっても
テストになるとなかなか正解が出せない
ということもあると思います。
その原因は不定詞以外の文法
例えば
中学1年で習う三単現のsや疑問文の作り方
が身に付いてないからかもしれません。
一つの文法が分かったとしても
それよりも前の文法の理解が出来ていなければ
暗記すれば正解になる問題がたくさん出る定期テストをのぞき
英語はできるようになりません。
勉強をさぼって今習っているよりも前の部分ができない場合は、そこまでさかのぼって勉強をするようにしてください。