どの科目でも知識の積み上げが必要になるので
英語・数学だけが積み上げの科目とは言えませんが
この2科目は他の科目と比較するとその度合いが強いです。
一度できなくなってしまったら
「ずっとできないまま」
になる科目と言っても過言ではありません。
目次
単元ごとの関連性
中学1年の理科生物が全く分かっていなくても
化学の単元から必死に勉強を始めれば、すぐにできるようになります。
中学で習う生物と化学には関連がないので、どちらか一方を全く知らなくても、片方はできてしまいます。
また1年生物が分からなくても2年の生物は分かります。
このように
単元ごとの関連性がほぼない理科(社会も同様)は
今まで勉強をさぼってきたせいで全く何も知らない状態であっても
勉強を始めたその瞬間から覚えた個所に関しては問題が解けるようになります。
一方
積み上げの科目である英語・数学は新しい内容ができるようになるために覚えておかなければならないことがあります。
数学は中学1年で習う計算ができなければ
1次方程式・連立方程式・二次方程式・比例・反比例・1次関数・2次関数・図形の面積体積を求める問題
つまり、図形の証明問題以外一切解けません。
英語は
「be動詞」「一般動詞」の基本が身についていなければ
「進行形」・「受動態」・「比較」・「不定詞」・「動名詞」の理解ができませんし
品詞・文型の理解ができていなければ「分詞」・「関係詞」の理解ができません。
新しいことを学ぶためにはそれを学ぶために必要な知識が必要になるのが積み上げの科目です。
理解するために必要な知識が欠けていると
10分で終わる内容を1時間2時間かけても終わらせられないことにもなります。
「できない」箇所までさかのぼる
新しいことを学ぶために
それを学ぶために覚えておかなければならないのが
「英語」
と
「数学」
です。
この2科目が「できない」と感じているのなら
遠回りに思えるかもしれませんが
できなくなっているところまでさかのぼるてやり直したほうが効果的な勉強ができるようになります。
もしあなたが中学3年生であっても
1年の内容が分かっていないのなら
1年の内容の復習をしてから3年の内容に取り組むようにしてください。
「そんな時間はない」
と思うかもしれませんが
そういう状況になってしまったのは自分の責任です。
受験のことを考えれば1年の復習から始ることを勧めます。
一番いいのは
勉強習慣を着けて「できない」状況に陥らないことです。
やるべきことを先送りしたら後でしっぺ返しを食らいます。
あなたが中学1・2年で学校で習っている内容を難しく思い始めているのなら
その時点で本気で勉強を始めましょう。
大学進学を考えている場合
中学の内容がまったく分からないまま高校に進学してしまうと
国立大学を目指すことはもちろん
一般入試で西南・福大といった私立大学に合格することもほぼ不可能になります。
そうなりたくないのであれば
英語・数学の2教科に関しては中学を卒業する前に中学で習う内容をある程度理解しておきましょう(フクトで偏差値60くらいは取れるくらいの実力にはなっておいた方がいいです)。
小学生で習うことよりも覚えることが多くて中学の学習内容は難しいと感じていると思いますが
高校に入ったら感覚的(私の個人的感覚)に中学の5倍くらい難しくなるので
中学で勉強ができないままだと
高校進学後挽回するのはほぼ不可能だと思ったほうがいいです(塾長である私は高校に入ってから挽回できましたが、これができるのは数千人に一人起こるかどうかだと思います。現実的には高校から挽回するのはほぼ不可能なので、中学のうちに勉強をしておきましょう)