福岡県の第5学区の中学に通っている子が一般的に受験する公立高校について簡単にまとめています。

志望校を決めるときに迷ったときに参考の一つとして利用してください。

この記事を見るときの注意点

注意点を書いておきます。

ネット上の偏差値

ネットで高校の偏差値を検索すると、

Aサイトでは72

Bサイトでは71

Cサイトでは58

といったようにサイトでバラバラで何を信じればいいかわからない受験生も多いと思います。

 

このような違いが起こるのは

あくまでも推測ですが

  • 偏差値が高く出ているものはフクト・福岡県模試を参考に
  • 極端に偏差値が低くなっているのは大手塾が実施しているハイレベルな模試を参考に

していると思われます。

 

大多数の受験生は「フクト」だけしか受けていないはずなので

この推測が間違っていなければ

ネットで偏差値を参考にする場合は高いものの方を参考にするとよいかもしれません。

 

しかし高い方の偏差値もどこまで信用できるかは疑問です。

というのも「偏差値○○」とあっても何を意味して「偏差値○○」としているのか分からないからです。

例えば

普段の模試で偏差値60を取っていた受験生が10人中8人合格した。合格率が80%なのでこれを基準にこの高校の偏差値は60

としているのか

普段の模試で偏差値60を取っていた受験生が10人中5人合格した。合格率が50%なのでこれを基準にこの高校の偏差値は60

としているのでは

同じ「偏差値60」でもまったく違うことが分かるはずです。

レイズで示している偏差値

上記の通り、何を基準に偏差値を出しているのか分からなければ、受験するときの参考にするのは難しいです。

そこで、うちの塾では福岡県で高校受験をする相当数が受ける「フクト」の「Fスコア」を参考に、Fスコアでそれくらいを安定して取れていれば5割くらいの確率(2人に1人)で合格できる数字を「偏差値」として書いています。

倍率

下の表にある倍率は、上から順に

  1. 名目倍率
  2. 実質倍率(中間発表前)
  3. 実質倍率(中間発表後)

表の3番目の赤くなっている部分が確定倍率です。

決めるのは自分

この記事は

学習塾レイズに在籍している塾生が志望校を決めるときに伝える内容をまとめています。

過去のデータと塾の経験から判断したものなので、掲載されている数字はそこまでズレてはいないと思いますが、数字や情報が絶対に正しいというものではありません。

なので

「偏差値が60以上だったのに福岡中央に合格できなかった」

ということも普通に起こり得ると思ってください。

最低限これくらいなければ受験を考えないほうがいい(受験しても不合格になる可能性の方が高い)

という数字でしかなく

受験の際の参考の一つとして利用してもらって大丈夫ですが

どの高校を受験するかは

すべて自分の判断で決めてください。

福岡県公立高校合格最低点

筑紫丘高校偏差値|偏差値65

筑紫丘高校」は偏差値60台後半を安定して取れていたとしても「合格できる」と断言できません。

 

令和6年の定員と倍率

定員志願者数倍率不合格者
2024.3(R6)440名664名1.51倍224名
393名617名1.57倍
393名606名1.54倍213名

内定者は47名(普通科40名、理数科7名)

 

偏差値をネット上で調べると理数科が72~73、普通科が71~72となっていますが、偏差値65以上を安定して取れていればギリギリ受験を考えてもいいと思います。

もちろん、久留米附設やその他難関私立高校も受験し合格するくらいの実力がある受験生も多くいるはずなので

偏差値65くらいで合格するのはかなり難しいのですが

「筑紫丘に合格したい」とい気持ちが強いのであれば、受験までの残りの日数を考えて合格の可能性が少しでもあると思うなら挑戦してもいい

公立高校一般入試は一生に1度しか受けられないので、受験しなかったことを後で後悔する可能性が高いと思うのなら、受けたほうがいいです。

受験までの残りの期間、どうすれば合格できるか必死に考え、合格するための勉強をしましょう。

もちろん、筑紫丘にこだわりが特にないのであれば、筑紫丘よりも合格しやすい高校を受験するのもアリです。

※ 筑紫丘は進学してからのことを考え、英語だけは公立中学で習う内容よりも難しいこと(英検準2級レベルの単語・読解)をやっておいた方がいいかもしれません。

春日高校|偏差値59

春日高校」は偏差値が59くらいになると合格率が5割を切ることが多いです。

 

令和6年の定員と倍率

定員志願者数倍率不合格者
2024.3(R6)440名628名1.43倍188名
273名461名1.69倍
273名457名1.67倍184名

内定者が167名もいるので、一般入試の倍率はものすごく高くなります。

 

ネット上では偏差値67~69となっていますが

偏差値60以上を安定して取れているなら不合格になるよりも合格になる可能性の方が高くなると思われます。

もちろん、60以上取れていれば安心できるというわけではありませんが

サイトの偏差値を鵜呑みにして

「60しかないから合格できない」

など委縮する必要はありません。

筑紫高校|偏差値60

筑紫高校」はR5年までは偏差値50あればほぼ確実に合格していたみたいですが。R6年は状況が一変しました。

 

令和6年の定員と倍率

定員志願者数倍率不合格者
2024.3(R6)400名564名1.41倍164名
40名204名5.10倍
40名1704.25倍130名

内定者は360名です。

9割がすでに合格が決まっているので残り40名の枠を200名で奪い合うことになります。

この数字だけを見ると偏差値60でも合格するのは難しいと思います。

昨年度の入試までは何年もの間偏差値40台でも合格できていたのと比べると全く状況が異なってしまいました。

 

 

今後も特色化入試でたくさんの合格者を出すはずなので、一般入試で合格するのはかなり難しくなると思われます。

どのくらいの実力があれば合格できるかも予想がし難いので中間発表の状況を見て厳しいと感じたら筑紫中央・福翔に変更することも考えたほうがいいかもしれません。

一般入試では定員400名に対し志願者377名となり、名目上は受験生の全員が合格することになったみたいです。

福岡中央高校|偏差値55

福岡中央高校」は偏差値55くらいになると合格者と不合格者の数が半々になることが多いです。

定員志願者数倍率不合格者
2024.3(R6)360名572名1.59倍212名
289名501名1.73倍
289名517名1.79倍228名

内定者は71名。

 

ネット上では偏差値が63前後になっていますが

実際は偏差値50台後半あれば十分合格を狙える年度が多いと思われます。

60以上あるに越したことはありませんが、

偏差値55くらいしかなかったとしても「福岡中央高校に合格したい」という気持ちが強いなら受験までの残りの期間を考え間に合いそうなら受験してもいいと思います。

筑紫中央高校|偏差値55

筑紫中央高校」は偏差値55くらいの生徒の合格率が5割くらいになります。

定員志願者数倍率不合格者
2024.3(R6)440名584名1.33倍144名
254名398名1.57倍
254名418名1.65倍164名

内定者186名。

内定者が多いので実質倍率は1.65倍と高くなっています。

 

ネットでは偏差値60前後になっているみたいですが

偏差値55くらいでも十分合格できます。

福翔高校|偏差値53

福翔高校」偏差値53くらいの生徒の合格率が5割くらいになります。

定員志願者数倍率不合格者
2024.3(R6)3204891.53倍169名
194名363名1.87倍
194名3551.83倍191名

内定者126名

定員の半数以上が特色化入試で内定しているので、見た目よりもかなり合格しにくいです。

過去このような状況になったときは偏差値56以上を安定して取れている受験生でも合格者より不合格者の方が多くなっています。

 

ネット上では偏差値58前後になっているみたいですが

実際は偏差値53くらいあれば十分合格を狙える。

武蔵台高校|偏差値45

武蔵台高校」は倍率が1倍を下回ることもあり、受験したらほぼ全員が合格してしまうこともあります。

 

定員志願者数倍率不合格者
2024.3(R6)440名425名0.97倍0名
90名75名0.83倍
90名88名0.98倍0名

内定者は350名です。

特色化入試でたくさんの合格者が出るようになってから一般で受験するのが若干難しいこともあったのですが

想像より受験者数が少なく、受験すればほぼ合格の状態になっています。

柏陵高校|偏差値40

柏陵高校」は倍率が1倍を下回ることが多く、ここ数年は受験したらほぼ全員が合格する状況が続いているみたいです。

定員志願者数倍率不合格者
2024.3(R6)400名351名0.88倍0名
155名96名0.62倍
155名111名0.72倍0名

内定者は245名。

一般入試の合格枠は155しか残っていませんが、志願者が155名を大幅に下回っているので、受験すればほぼ確実に合格できてしまうことが予想されます。

大宰府高校|偏差値ー

大宰府高校」の普通科はここ10年くらいは倍率が1倍を超えたことがないんじゃないかと思います。

定員志願者数倍率不合格者
2024.3(R6)320名2750.86倍0名
90名45名0.5倍
90名45名0.5倍0名

内定者は230名

芸術科は定員40名に対し44名の志願者がいるので倍率は1倍を超えています。