結論から書くと、知識ゼロから3か月の勉強でに合格できるほど大学入試は甘くはありません。
目次
合格はほぼ不可能
高校もさぼり気味で、卒業できるかどうかですら不安・・・
そんな高校3年生が
卒業が現実のものに感じられるようになると
やっぱり大学に行きたい
と思うこともあると思います。
どの程度の学力層が集まっている高校に通っているかによっても異なってくるかもしれませんが
高校3年次に「福大にどうしても行きたい」と思う子の多くは
中学の時にフクト偏差値が50~60くらい
高校進学後はまったく勉強をせず
赤点も結構ある
そんな感じなんじゃないかと思います。
中には中学のときからほとんど勉強をしたことがなく
ほぼ知識ゼロの子もいるはずです。
大学入試は覚えることが大量にあるので(福大受験でも、英語であれば「覚える量」だけでも中学の時の10倍では済まない量になります)
中学で平均くらいは取れていたけど高校進学後まったく勉強をしなかったのであれば
3か月必死に勉強したところで福大に合格することはほぼ不可能です。
ましてや
中学で勉強を全くしてこなかったせいで英検3級にすら合格できるかどうか微妙の実力からだと
仮に受験科目が英語の1科目だけだったとしても3ヶ月で合格することは不可能です。
一般選抜試験は英語だけでなく国語・選択科目の勉強もしなければならりません。
1日20時間の3ヶ月間集中して勉強できるというのなら7学科くらい受験すれば1つくらいは受かるかもしれませんが
それが現実的でないことは分かると思います。
こんなことを言うと
不可能なんてことはない
やればできる
夢は本気で願えば叶うんだ
と3ヶ月で合格できないと決めつけるのは間違っていると反論する子もいると思いますが
そう思うのならまずは行動に出てみてください。
1週間もたたずに現実を知って諦めるはずです。
だから、福大以上の大学に一般選抜で合格したいと思うようになったのなら
思ったその瞬間から勉強を始めるべきなんです。
現実を知らなければ「思い」が先行するので「なんでもできる」と感じるかもしれませんが
現実はそんなに甘くありません。
いずれにせよとにかくまずは勉強を始めてください。
そして現実を知ってください。
現実が自分の想像の何倍も難しいことを知ってからがスタートです。
実力以上の大学を目指すなら覚悟を決めろ
3ヶ月で合格した事実
ネットなどを見ると
このように
福大だけでなく、西南・MARCH・早稲田などの大学に
3ヶ月で合格!!
といった言葉を多く目にすると思います。
また、最近は「総合型選抜で実力よりも何ランクも上の大学に合格」みたいなことを目にすることが多くなりました。
しかし、これらは一般的なことではありません。
基本的に「藁にもすがる思いで合格をしたい」と思う受験生を釣ろうとしているだけだと思ったほうがいいです。
特殊な経験をした人を広告に使い「自分も頑張れば出来るかもしれない」と思わせ、教材を買わせたり塾に入れようとするしているだけだと思ったほうがいいです。
もちろん、それが悪いと言っているわけではありません。
この塾のサイトでも、3ヶ月という表現は使っていませんが、平均点を取れていない受験生に塾に入ってもらえるように「偏差値30台から合格!!」という表現をたくさん使っています。
何を言いたいかというと、「3ヶ月で合格」というのはあまりにも特殊なことなので、それを鵜呑みにしたところでほとんどの場合、合格は無理だということです。
なぜ無理かというと、上に書いた通り、大学入試は覚えることが大量にあるので、一部の例外を除き3ヶ月でどうにかなるわけがないからです。
では、その例外というのはどういうものなのでしょうか?
「トップ校に進学した子が高校入学後勉強をほとんどしなかったが入試直前3ヶ月だけ必死に勉強をしたら合格した」
「ほとんど勉強をしていなかったせいで自分が頭がいいことに気づいていなかった子が3ヶ月必死に努力をしたら合格した」
「学校の勉強以外の別のことに関心があり、それに対して相当の知識・思考力・行動力などがあったので、3ヶ月の対策で総合型に合格した」
こんなところだと思います。
要は、①頭が良いか、②自分の興味関心を突き詰めているか、のいずれかというわけです。
実際にうちの塾にも約半年の勉強で佐賀大に合格した子がいるので、その子について少し書いておきます。
彼は小学校6年の3月ころから中学卒業まで塾に在籍していたのですが、本当にまったく勉強をしなかったんだろうなというような成績になって、高3の7月下旬に塾に戻ってきました。
ハッキリ言って福大に合格するのも無理だろうと思うような成績です。
実際に福大の過去問を解いてもらってもほとんど何もわからない状態でしたし、模試では英語の偏差値は30台でした。
しかし、そのような状況から彼は現役で佐賀大学に合格しました。
その要因を考えると、「彼の潜在的な頭の良さ」に尽きると断言できます。
私は彼の中学時代を知っており、当時から彼の頭の回転の速さ、理解力の高さを認識していました。
勉強嫌いなので中学時代はほとんど勉強していなかったため、英語のフクト模試の偏差値は50台後半程度でしたが、数学においては比較的良い結果を残せていました。
地方の国立大学の理系学部は、英語や国語が苦手であっても、理系の科目が得意であれば合格の可能性があるため、最終的に彼は英語を捨てるという決断をし、塾の自習室で理系科目を徹底的に独学することしました。
彼の元々の高い潜在能力と、的を絞った戦略的な学習によって、短期間での合格を掴み取ることができたわけです。
このように、私を含め、平均的な人は、3ヶ月どころか1年くらい努力をしたとしても国立大学・早稲田・慶応などの合格すること99%不可能なんです。
実力以上の大学を目指そうとするなら、上手い言葉に騙されるのではなく、普段から継続して努力をするしかありません。
知識ゼロから合格したいなら最低でも10カ月
国立や早慶などの難関私大は知識ゼロから1年の勉強で合格するのは不可能です。
しかし、福岡大学となると話は変わります。
たとえ福大レベルの大学の入試問題であっても覚えることが大量にあるので知識ゼロから3ヶ月で合格するのは無理ですが、
高校3年の4月から始めれば、厳しいことに変わりはありませんが、合格できる可能性は十分あります。
できるなら高校2年の2月から始め1年は勉強を始めてください。