「平均前後からでも上を目指せる」
というキャッチコピーをレイズでは使うことがあるのですが
「『平均前後から上を目指す』が抽象的なのでよくわかりません」
「他の塾に通っているのに成績が全く伸びていないのですがそれでも上を目指せますか?」
という問い合わせを受けたので、可能な限り具体的に書いておくことにしました。
目次
入塾の目安
まずは以下の表を見てください。
勉強量1 | 勉強量2 | 勉強量3 | 勉強量4 | |
偏差値60以上(400以上) | 1 | 2 | 3 | 4 |
偏差値55~59(400以上) | 5 | 6 | 7 | 8 |
偏差値50~54(平均~400) | 9 | 10 | 11 | 12 |
偏差値45~49(平均前後) | 13 | 14 | 15 | 16 |
偏差値40~44(200点台) | 17 | 18 | 19 | 20 |
偏差値35~39(200点以下) | 21 | 22 | 23 | 24 |
この表は
勉強量と成績の関係を示したマトリクス表です。
一番左の行は
フクト偏差値(Fスコア)と定期テストでだいたいどれくらい取れているかを表しています。
一番上の列にある「勉強量」は
- 勉強量1=勉強時間ほぼゼロ(ただ、成績を伸ばしたいという気持ちはゼロではない)
- 勉強量2=普段の勉強時間はほぼゼロ、テスト直前は1日1~3時間
- 勉強量3=普段の勉強時間は1日30分~1時間程度、テスト直前は可能な限りする
- 勉強量4=普段から勉強中心の生活を送っている
を表しています。
例えば表中の
「1」は、ほとんど勉強をしていないのに偏差値60以上定期テストでは400点以上(420点だったり450点だったり)取れている。
「15」は、普段は必要最低限の勉強だけしかしていないが、定期テストや模試の直前期には必死になって勉強をしている。しかし、偏差値は45~49くらいで定期テストは平均点前後しか取れていない。
このように見てください。
レイズに中途入塾してくれる子
9割くらいが上の表の濃い青色
1割くらいが薄い青色(水色)
つまり、ほとんどの子が平均前後で入塾しています。
自分の成績・勉強時間が青色になっているところに当てはまるなら「平均以下だけど大丈夫だろうか?」といった不安を覚える必要はまったくありません。
入塾を勧められない場合
上の表で白色の部分に該当している場合はレイズが合わない可能性があります。
「1~3に該当する場合」すでに結果が出ているので塾に通う必要は低いです。
仮に塾に入るとしても大手塾の一番上のクラスにで勉強をしたほうが楽しく塾に通えるはずです。
「4・8・12に該当する場合」筑紫丘・春日を目指すために必死になって勉強をしていると思います。
そのような子が通う塾は探せばいくらでも見つかるはずなので、わざわざレイズを選ぶ必要はありません。
「16よりも数字が大きい白の場合」集団指導だと勉強のペースが崩れ返って成績が伸びなくなる可能性があります。
以上の理由から「白」の部分に該当している場合は他の塾をお勧めします。
平均前後からでも上を目指せる
レイズの授業は偏差値60前後(55~63くらい)、学年でいえば「上位3分の1~4分の1」くらいの子が納得できる内容にしています。
このように書くと現在の成績が平均前後の子が入塾を検討するとなると「平均前後なのに本当に授業を受けられるだろうか?」と不安に思うかもしれませんが
上に書いた通り「現在の成績はそこまで気にしなくて大丈夫」です。
というのは、公立中学の学習内容は基礎・標準的なものばかりなので、できるようになるまでそこまで時間は必要ないからです。
今まで勉強時間がゼロで定期テストですら平均点が取れていなかった子でも、塾の授業を受けそれとは別に「塾のない日に1日1時間程度の勉強を集中」してできるのなら、1か月程度で平均点を取れるようになるでしょうし、3~6か月も勉強すれば学年「上位3分の1~4分の1」くらいにはなれます。
勉強をさぼり、平均点を取れていない子からすると「そんなのは無理」と思うかもしれませんが、努力をしさえすれば、公立中学で学年上位になるのはそこまで難しくありません。
とはいっても「塾のない日に1日1時間程度の勉強を集中」することは、今まで勉強をさぼってきた子にとっては口で言うほど簡単ではないのも事実です。
勉強をせずに楽して上を目指せるわけではないので、その点は勘違いしないでください。
成績は必ず伸びるのか?
中途入塾してくれた子の多くが成績を伸ばしています。
中には
中学3年の夏休み前に「フクト偏差値30台」で入塾したのに入試直前期に「60台」になった子
他の個別指導塾に2年以上通っていたのに偏差値30台だった子が、夏期講習から塾に入り、夏休みの後半で実施されたフクトの英語・理科の2科目で偏差値60を超えた子
3年の夏期講習から他の個別指導塾から移ってきた子が2学期中間点ストで点数が170点伸びた子(1学期中間で200点前半だったのが380点台に)
他にも、平均点以下の実力からレイズに移ってきた子の多くは、定期テストで一気に100点以上点数を伸ばすことが多いです。
一方
中学1年の最初から通ってくれていたのに偏差値50を超すことがほとんどなかった子
他の塾から移ってきても結果がほとんど変わらず平均点を取るのがやっとの子
もいました。
この事実から分かる通り「塾に入れば必ず成績が伸びる」というわけではありません。
塾が生徒たちにできるのは
- 理解しやすいように授業をする
- 点数を取るためにやるべきことを指示する
- 勉強する環境を与える
といったことだけなので、結果を出すにはそれ以外の部分で、自分が努力する必要があります。
勉強量・集中力・理解力・計算スピードには個人差がある
フクト偏差値55くらいまでなら、そこまで努力をしなくてもとれる子は多くいます。
しかし、それ以上の結果を出すとなると
勉強漬けの生活を送ってやっと偏差値60を超えられる子
1日の勉強時間はほぼゼロでテスト前の1週間だけ1日2・3時間勉強をすれば定期テストでは400点台後半、フクトでは偏差値60後半を取れてしまう子
といったように個人差が出てきます。
このような個人差が生じる原因を説明するのは難しいですが、色々な面で個人差があるのは間違いないです。
たとえば、
レイズは1クラス10名以下の「少人数授業」なので授業中に生徒一人ひとりの「表情」「手の動き」「ノートに書いている内容」をこまめに確認していますし、口頭でのやり取りもするので
周りの生徒が当たり前のようにできていることを全くできていない子がいれば、それがはっきりとわかってしまいます。
この場合、教えれば何とか出来るようになると思える場合もあれば、なかなか思うようには伸びないと思える場合もあり、後者の場合、実際に成績がずっと伸びないことが多いです。
計算スピードに多少の個人差はありますが、ほとんどの場合、計算手順を覚えてしまえば、気になる差ではなくなります。
しかし、大半の子が10分くらいで終わらせられる問題を60分くらいかかってしまう子もいます。
ここまでスピードが遅いと、集団で数学の授業を受けることは難しくなります。
また
集中力がない子が「5時間勉強した」と主張しても実質的に勉強をしていたのは30分くらいという場合もあり、
これだと、「1時間しか勉強していない」と言っている子が集中して1時間勉強をしていたとすれば1時間しか勉強をしていない子の方が成績が伸びる可能性が高いです。
偏差値60の壁