漢字の暗記、文章読解・要約の宿題を出します。

授業でなく宿題をこなすことで読解力を涵養していきます。

 

    読解力を涵養する

    「勉強しても成績が伸びるかどうかわからない」

    「勉強量に比例して成績が伸びる科目ではない」

    だから、

    「漢字の暗記、国文法・古典を覚えるくらいしか国語でやることはない」

    「国語の授業をするくらいなら英語・数学をするべきだ」

    と思っていました。

    また

      「設問と同じようなことが書かれてある部分を本文で探せば答えが勝手に出てくる」

      それが高校入試の国語の問題です。

      これは「読む」というより「パズルを合わせる」ようなものです。

      このような国語の問題を解くための授業に意味があるのか?疑問でしかありませんでした。

      しかし、「読解力を身につける」という視点から国語を捉えなおすことで、「国語は英語・数学よりも重視しなければならない科目だ」と考え方が変わりました。

      「パズル合わせではなく、本当の読解力を身に着ければいい」と。

      やってもらいたい内容は授業でやるようなものではないので、宿題を出します(やり方は直接します)。

      指定された文章の要約・語彙調べをしてもらいます。

      最終的に論旨展開・フローチャートを作成し深い要約ができるようになれば最高です。

      中学生がこれらをすることは簡単なことではありませんが、本物の読解力を身につけてるために文を深く読んでいきましょう。

          辞書を引いて調べる

          もしかすると「文脈で言葉の意味を推測することが大切」と誰かから教わったことがあるかもしれませんが、

          それは「辞書を引くな」という意味では言っていないはずです。

          知らない言葉は辞書を引いて調べることが大切です。

          知らない言葉を調べ、意味を理解し、それを普段の生活で使うように心がければ、確実に語彙力を増やせ、読解力も高まるはずです。

          大人になったときに言葉を知らない自分にイライラすることもなくなるはずです。

          読書

          「国語の成績を伸ばしたければ読書をしなさい」

          「国語の成績が良い子は例外なく小さいときに読書をしている」

          といったことを耳にします。

          確かに本を読まないより読んだ方がいいと思いますし、

          国語が出来る子は「小さいころに大量の本を読でいた」という子が多いようにも思えます。

          しかし、中学生以上になると単に読書をしただけでは成績は伸びないと思います。

          良質な文章思考しながら多く読み、文章の中に出てきた表現を意識的に自分のものにしていくことが必要になります。

          文章を読む訓練を中学生からしっかりとすることで、少しずつ難しい内容のものも読めるようになっていきます。

          日常的にしっかりと文章を読んでいれば公立高校入試の国語の問題は勉強しなくても50点以上は取れるようになるはずです。

          読書を通じて自分の世界を広げる

          文章に向き合おう

          以下、自分へ言い聞かせるためのものでもありますが、塾生だけでなくすべての子にもそうあってもらいたいと思っています。

          暗記物と異なり、勉強したものが目に見える形で残るものではないので、国語の勉強をするのは「時間の無駄では?」と不安に思うかもしれません。

          読解力を高めることができれば国語だけでなくすべての科目にプラスな影響を与えることは間違いありません。

          「成績が伸びるか分からない」といって国語の勉強を避けるのではなく、必死に取り組みましょう。

          読書をすることも読解力を高めるのに役立つとはずです。

          貸し出すことはできませんが、塾では生徒たちに読書に興味を持ってもらうために本を置いています。

          宿題について

          漢字の暗記・教科書の文章要約を宿題にします。

          漢字の読み書きそれぞれ40個を覚えるという宿題が与えられたら

          「読み」は読めなかった漢字をさっと覚える40個を1分で覚える

          「書き」は10秒以内に暗記40個なら400秒、約7分で覚える。

          2分程度で再度確認する。

          「そんな短時間で覚えられない」という言い訳はしない。

          ノートの左端から右端まで同じ漢字を繰り返し書く、そんな間違ったやり方をしなければ80個くらいの漢字は10分である程度覚えられます(1日だけならすぐに忘れる)。

          塾で何度か言っているように、目で見て覚える(視覚確認するために一度書く(書くのが面倒な人は指でなぞるだけでもいい))。

          翌日も同じようにスピーディーに暗記をする。

          間違えたものにチェックを入れ、その次は間違ったものを重点的に暗記をする。

          これを3・4日繰り返せば頭に定着するはずです。

          小学3・4年生くらいまでは繰り返し書いても構わないが、中学生くらいになると普段の生活で相当量の漢字に慣れ親しんでいるので、書くよりも目で見て覚えるほうが効率的に覚えられる。

          漢字・文法は暗記をすればすぐに覚えられます。

          しかし、読解力を磨くには単純な暗記だけではどうにもなりません。

          文章を読んで、そこで使われている言葉を吸収していくことが必要になります。

          定期テストは言われたことを暗記しさえすれば点数が取れるようになりますが、読解力を身に着けるには普段から文章にどれだけ向き合っているかが影響します。

          文章が読めるようになればなるほど他の科目の成績も伸びるので頑張りましょう。

          暗記科目ではない国語(一部は暗記だが)は、努力をしてもその結果がすぐに見えません。「こんなことして意味あるの?」と思うかもしれませんが、必ずプラスになるのでしっかりと文章に向き合いましょう。