過去、5人中1人だけしか公立高校に合格できなかったこともあります。

しかし、この例外的な年度を入れても、移転前を含め8割以上の生徒が公立高校に合格しています。

このような高い合格率を実現できているのは以下のような特徴が塾にあるからだと思います。

①勉強をさせる

「塾に通っているのに成績が伸びない」という不満を言う子がいるかもしれません。

その多くは、塾に通うだけで「勉強した気になっている」「 理解した気になっている」「できるような気になっている」だけなのだと思います。

レイズでは生徒たちがそうならないように授業を構成しています。

  1. 解説をスピーディーに行い、問題演習を重視する
  2. 板書を極力減らす
  3. 必要な箇所は暗記の時間を取り、理解したことを定着させる

板書を減らしているのは、解説に無駄に時間を使いたくないということと、板書されたことをノートにただ写すだけで頭に叩き込もうとする生徒がほとんどいないことを経験上分かっているからです。

 

大手塾にいたころ、先輩講師の授業を見学させてもらったことがあります。

英文法の解説に20分も30分も使ってましたが、今の私なら1・2分で終わらせる内容だと思います。

学習内容にもよりますが、講師は重要なことをサッと説明し、生徒に問題を解かせたり考えさせることの方が大切です。

講師がしゃべる分だけ生徒が「問題を解く時間」や「考える時間」が減るんです。

講師がそのことに気づかずにダラダラ授業をしていたら、生徒の貴重な時間を奪うだけです(勉強をした気にだけさせてしまう)。

それに、長ったらしい解説など生徒は集中して聞ける分けがありません(塾のホームページとは真逆)。

「解説をスピーディーにして問題を多く解いてもらう」

ちんたら解説するよりも絶対に成績は伸びます。

なお、

偏差値55以上からは「努力の程度」や「個人の能力」が成績に大きく影響します。

塾の指定した課題しっかりとこなせば、偏差値60以上を目指せますが「必ず偏差値60以上になります」という断言はできません。

塾に通うだけで家庭学習がゼロ(塾の課題をしない)なら成績は伸びない可能性のほうが高いです(勉強をしなければ成績が伸びないのは当然)。

「勉強をさせる」と書いていますが、強制的に勉強をさせるという意味ではありません。上述した授業をするという意味です。

②社会・理科の反転学習

勉強のやり方が確立していない中学生にとって、英語・数学を一人で学ぶのはなかなか難しいです(積み上げ式の科目なので一度分からなくなってしまうと何が原因で分からないのかが分からなくなる)。

しかし、暗記科目である理科・社会は違います。

一人で勉強ができないどころか、むしろ授業をせずに独学ですべき科目です(定期テスト対策、公立高校入試対策だけを考えるなら絶対に)。

「一人で勉強はできない」「成績は伸びるの?」といった不安を持つかもしれませんが、

レイズの卒業生のほとんどが志望校に必要な点数を取れるようになっているので、そのような不安を持つ必要はありません(普通に勉強をするなら40点以下になることは考えにくい)。

理科・社会の勉強を通じて勉強のやり方を身につけさせ「勉強は自分でできるんだ」ということを子供たちに経験的に分からせるましょう。

「できない」と不安になるのではなく「できるようにさせる」という気持ちが大切だと思います。

特に大学へ進学することを考えている場合は独学が出来なければ中堅以上の大学には合格できません(大学受験は受け身で勉強して合格できるものではない)

独学用参考書

独学をする場合、何を使ってやるかが重要になります。

レイズでは「独学用のお勧め市販参考書・通信教材」に書いてあるように「面白いほどわかる本」シリーズを勧めています。

これと塾のテキストを使えば、定期テストだけでなく入試でも点数が取れます(やり込めば入試で50点は取れるようになる)。

自分のペースで学習できる

基本的に社会・理科は授業の進度が遅いです。

参考書を読めば10分で終わることを45分~60分もかかることもあるでしょう。

もちろん、勉強をまったくしない子であれば参考書も読まないはずなので授業を受けたほうがよいですが

レイズは勉強をすることを前提に入塾してもらっているので、参考書を使って自分のペースで学んだほうが絶対に効率的です。

理科社会の宿題のやり方

③数学の難問には手を出させない

公立高校を受験する生徒を対象に授業を行っているレイズでは、

学校で習う内容より難しい問題は解きますが

正答率が極端に低い難問の指導はしません。

 

以下示している平成28年3月に実施された福岡県公立高校の数学の配点と得点率を見てください。

 大問1  配点 得点率
 (1)  2  95.8%
 (2)  2  93.0%
 (3)  2  92.9%
 (4)  2  91.8%
 (5)  2  91.8%
 (6)  3  87.4%
 (7)  3  80.9%
 (8)  3  80.1%
 (9)  3  40.5%
大問2  配点 得点率 
 (1)  6  34.7%
 大問3  配点 得点率 
 (1)  2  33.2%
 (2)  4  23.6%
 大問4 配点  得点率 
 (1)  2  71.5%
 (2)  3  42.3%
 (3)  3 9.9%
 大問5  配点 得点率 
 (1)  3  11.3%
 (2)  6  31.0%
 大問6  配点  得点率
 (1)  2  74.9%
 (2)  3 15.9%
 (3)  3  1.0%

福岡県の数学は簡単な問題と難しい問題に差がありすぎます。大問6の(3)はなんと得点率が1%です。

難問になるのは、関数(大問4の(3))、平面図形(大問5)の面積や面積比を求める問題、空間図形(大問6)の複雑な図形の体積を求める問題がほとんどです。

これらの問題を解くために対策をするのは難関私立高校を受験する子で十分です(過去東福岡に進学した卒業生が2人いますが、2人とも特進英数に進むことができました。この結果から普通の私立を受けるなら塾の授業で十分対応できることが分かります)。

なぜならば、難問はたとえ勉強をしても解ける保証がないからです。

また、難問を解けるようになるには、標準問題を解けるようになるために必要な時間の倍は必要になります(個人差はある)。

さらに、難問は3問くらいしかないので配点は9点くらいです。

配点が9点くらいで、解ける保証もありません。

もう一つ加えると、難問を捨てることで見直しにたくさん時間を当てられるようになるというプラス面があります(ケアレスミスで点を落とすことが減る)。

結果、難問を初めから捨てることで数学の得点を挙げられるだけでなく、勉強時間を他の科目に回せるようになり他の科目の点数をあげることもできます。

これらを考慮すると公立高校を第一志望にしている子は難問の対策をすることが得策でないことは明らかです。

英語と異なり数学の難問を解けなくても高校進学後に悪影響を及ぼすことはないと思います(私の塾の卒業生の中に、中学の時に数学の偏差値が60前後だった子が、高校1年で偏差値70台九大B、熊大A判定を取る子がいました(青チャートを独学で理解していた)し、九工大や熊本大学に合格した子がいます)。大学受験は高校受験以上に個人の能力が影響するので誰でも同じようになるとは言えませんが、中学では数学の難問は無理してやる必要性はないと思います(必要あると思っている講師もたくさんいると思いますが)。

④合格に必要なことをさせる

生徒一人ひとりを把握できているので、何をすれば合格に近づくか、入試直前期に的確な指示を出すことができます。

苦手な科目があって今まで見てきた状況から残りの期間で点数を伸ばすことが出来ない可能性が高い場合、

合格最低点に達する可能性を最大限高めるために特定の科目だけを集中して勉強させるといったこともします。

この指示は5教科を別々の講師が指導している大手塾では絶対にできないことだと思います。

もしかすると、レイズの公立高校合格率が高い一番の理由はこれが関係しているかもしれません。

はっきりいって、模試で合格の可能性の高い公立高校だけしか受けさせないようにすれば、20人未満の中小規模の塾なら、よほどのことがない限り公立高校合格率100%を達成できると思います。

しかし、レイズではD・E判定であっても生徒が受験するというのであれば受験校を変えるような指示は出しません(合格の可能性が限りなくゼロに近いという場合はその旨を伝え、それでも受験をしたいというのなら受験をさせます)。

E判定でも受験まで残り1・2か月あれば、その期間の勉強で合格の可能性の方が高い場合が多いからです。

子供たちの学力状況をしっかりと把握し、受験直前期に何をやるべきかをちゃんと指示すれば、E判定でも多くが合格できるのが現実なんです(自分の指導科目の成績しか見ない塾講師が多い塾では、仮に担任制をとっていようとレイズと同じことはできないと思います)。