以前は中学1年のスタート時点で英語に苦手意識を持つ子は少なかったと思いますが

「中学1年初めての定期テストで英語の学年平均が50点台」でも触れた通り

英語ができなくなった(できなくさせられてしまった)子が増えているかもしれません。

ここでは

勉強をさぼってきたことが原因で英語ができなくなってしまった中学2・3年生が何をすべきかを書いていきます。

もちろん、これから本格的に英語の勉強を始めようとしている小学5・6年生や中学1年生もやることは同じです。

何をすべきかを知る

中学2・3年生になってから

本気で勉強をするぞ!!

と気持ちを切り替えようとしたけど

授業を聞いてもできるようになる気がせず

あ~もうやめた

すぐにやる気がそがれ挫折してしまった子が少なからずいるはずです。

 

やろうと思ったのに何をやっているのか理解できないからやれない

大人からすれば言い訳にしか聞こえないのですが

その気持ちは分からないでもないです。

 

授業を聞いて新しい文法事項を習い

なんとなくわかったような気になったけど

いざ問題を解くと全く分からない

そんな状況にいると

このまま勉強をしてもできるようにならないかもしれない

と不安になり

継続して勉強ができなくなるんですよね。

 

なので、そうならないために

今まで勉強をさぼってきてしまい

中学2・3年なのに1年の内容がほとんど頭に入っていない

という子には

何をすべきか

まず初めに考えてもらいたいんです。

 

そういうことも考えずなんとなく勉強をしてしまえば

すぐに挫折してしまうのが落ちですから。

できない理由

中学生で英語ができないと悩んでいる子が最初にやるべきことは決まっています。

be動詞・一般動詞

の理解です。

 

うちの塾では

体験授業を受けてもらう中学2・3年生に必ずこれらの理解ができているかどうかを確認しているのですが

これらが分かっていなければ授業を受けられないからなんです。

体験でbe動詞・一般動詞ができていないと分かったら、通常授業とは別に個別指導でこれらをある程度理解してもらっています(これをせずに集団授業を受けても授業を理解できない)

 

be動詞・一般動詞が分かっていなければ

2・3年で新しく習う文法事項を覚えようと思っても

いざ問題を解こうとすると

????

になります。

 

例えば、

「want to ~」は「~したい」と訳す

ということを暗記した後

いくつかの例文を用いてwant toの使い方を学べば

「『私はサッカーをしたい』を英文を書いてみて」と言われれば

I want to play soccer.と

すべての子が書けるようになるはずです(たとえテストで20点前後しか取れない子でも、授業をしたその直後であれば絶対に書ける)。

 

しかし、

「You want to play soccer.」を疑問文にしなさい。

と問われたらどうでしょうか?

一般動詞の疑問文の作り方を知らなければ答えられるはずがありません。

 

 

一般動詞の疑問文の順序が分かっていれば解けるのに

答えられない子は

なぜできないかが分からないので

不定詞がよくわからない

勉強しても分からない

英語が分からない

となり

せっかく勉強をしようと思ったのにすぐに挫折してしまうんです。

 

いやいや

一般動詞の疑問文の作り方が分からないわけないだろ?

と思う人がいるかもしれません。

確かに中学3年生で

「You play soccer.」を「疑問文にしなさい」と問われれば疑問文にできる子が大半です(中にはできない子もいます)。

 

しかし

そういう子であっても

「あなたはサッカーをする」と英語で書いてみて

と問うと

You are play soccer.」なんて平気で書くことがあります。

「それを疑問文にしてみて?」と追加で問うと

おそらく

Are you play soccer?」と答えてしまうはずです。

 

こんな状況にいるにもかかわらず

「be動詞・一般動詞は理解している」と勘違いしている中学2・3年生は多くいるんです。

だから

授業を受けてその場では分かったような気になっても

テストになったら答えられず(暗記さえしてしまえば答えられる問題を多く出す中学もあるので、その場合は定期テストで一気に点数が伸びることはある。もちろん実力は伴っておらず実力テストでは成績はほぼ伸びない)

勉強をしているのにできるように思うように成績を伸ばすことができないわけです。

 

なので、勉強をさぼっていた子が英語をできるようにしたいのなら

できていると思うのではなく

一から「be動詞・一般動詞」を勉強し直してください。

代名詞・三単現のs・疑問詞

be動詞・一般動詞がある程度身についてからやるべきことは

代名詞

 

三単現のs

 

疑問詞

 

の理解・暗記です。

 

「be動詞・一般動詞」とこれらが英語の基本中の基本で

これらの理解・暗記が中途半端だと2年・3年で覚える内容が頭に入りにくくなります。

 

にもかかわらず

勉強をさぼってきたことが原因で

英語ができない

といっている子の大半がこれらの理解・暗記ができていません。

 

単語・熟語の暗記は出来ても文法の理解がなかなか思うようにできない

原因はほぼ確実にここにあるので

今までさぼってきた子が本気で英語ができるようになりたいと思うのなら

まずはこれらの理解・暗記を徹底するようにしてください。

 

ただし

「be動詞・一般動詞」の基本がわからない状況でこれらに取り組もうとすると

頭が混乱して結局何も覚えられなくなることになりかねないので

「be動詞・一般動詞」が確実に理解できるようになってからこれらを1つずつ覚えるようにしてください。

 

 

これを書いていて

以前よりも英語ができなくなってしまった子が多くなってしまったのは

be動詞・一般動詞の理解ができていない段階で

不定詞や助動詞のcanが出てきたり

会話表現が多く暗記しなければならないことが無駄に多い

新しい教科書のせいかな

と改めて思いました。

 

中学校の授業が「こんなの分かっていて当然」というところから始まるから

勉強をしている子はついていけるけど勉強をほとんどしない子は早い段階でついていけなくなるわけですね。

中学生が最低限の勉強をする子ばかりならそれでいいのかもしれませんが、現実はそうではありません。

挽回したくても挽回しにくくなっている今の状況だと

一度英語ができなくなったら 一生できるようにならないことになりかねないので

普段から最低限の努力をすることを勧めます。

単語の暗記

以上の文法を理解するだけで英語ができるようにはなりません。

当たり前のことですが

英語は言語なので言葉を知らなければ読めるようにはなりません(当然書けないし、話せないし、聞くこともできません)。

 

英語を得意にしたければとにかく単語を覚えていくしかありません。

塾に通っても英語ができるようにならない子がいるとしたら

その多くは塾に通っているだけで勉強が終わっているからです。

単語の暗記・文法理解は授業とは別に自分でやるしかありません。

公立高校入試対策:基礎英単語