チャート式

の4種類の色分けがされています(チャート式の問題集は除く)。

難易度は下に行くほど難しくなっています。

白チャート

学校の授業についていくことが難しく

超基礎問題をたくさん解いておきたいという人にお勧め・・・

なんですが

あまりにも簡単すぎるので

これを一冊仕上げたところで

国立大学の二次試験はもちろん

福大の理系学部くらいの問題であっても

大学入試問題で合格点を取れるような実力にはならないので

国立や私立理系学部を受験する人で白チャートを使わなければならない人はあまりいないような気がします。

 

白チャートを使うといっても

あくまでも導入として使うだけで

白が終わったら別の参考書に移るとは思いますが

仮に白チャートを選んだ理由が

黄チャートだと解けない問題がたくさんあるから白チャート

というようなら

少なくとも国立二次の問題が解けるようになる実力にはならないと思います。

 

というのは

最初の段階であったとしても

学校で授業を受けたうえで

黄チャートレベルの問題を解説をよんで自分で理解できない人が最終的に国立二次の問題を解けるようなるとは思えないからです。

 

なので白チャートを使う対象は

  1. 苦手な人が超基礎を頭に入れるために黄色の前に白を使う
  2. ある程度の進学校に通っている人が学校の授業の予習に使う
  3. 数学がものすごく苦手だけど共通テストで最低限の点数は取る必要がある

こういう場合に限定されると思います。

 

ただし

数Ⅲがあまりにも難しすぎて他の参考書だと手に負えないという場合

導入に使う

というのはありかもしれません。

 

また

白チャートは数学が「苦手」な人に向けた参考書ですが、「苦手」な人に向けた参考書でさえ全く何を書いているのか分からないという人もいます。

高校に入ってから「数学が苦手」という場合と中学の時の「数学の苦手」は同じ定義で使われていないにもかかわらず

それについて何も触れる人があまりいないみたいなので

本当に苦手な子にお勧めな参考書と勉強法」にその定義(私の定義になるので一般的内定義ではありませんが)を書いているので

必要な人は参考にしてください。

黄チャート

黄チャートと「基礎問題精講」のどちらを使って勉強をしようか迷う人は意外と多いと思いますが

この2冊は難易度的に同じくらいなので

時間にある程度余裕があるなら黄チャートを使うことを勧めます。

 

というのも「基礎問題精講」は

数学がある程度できている人

例えば

学校の授業についていけている

とか

進研模試で偏差値60以上を安定して取れている

とか

が短時間で基礎内容を確認するために使うものなので

時間に余裕がある人があえて選ぶべき参考書ではないからです。

 

それに「基礎問題精講」は超基礎部分の解説が書かれていないので

学校の授業についていくのにも若干苦労している

進研模試でも50は超えるけど決して得意とは言えない

という人がを利用したら

途中でなんでそうなるんだよ

解説読んでも分からないし…

となる可能性大です。

 

一方

黄チャートは「基礎問題精講」では省かれている部分も扱われているので

学校の授業を受けても先生が話している意味が全く分からない

というようなことがない限り

十分理解できるはずです。

 

黄チャートをやったらどのくらいの大学まで対応できるかが気になると思いますが

少なくとも

黄チャートを仕上げた後にしっかりと対策を取れば

西南・福大、共通テストで7割以上は十分目指せるようになるはずです。

 

なお

九大・九工大レベルの国立大学を受験する予定の人は

受験学年になってから数学をやり直すなんて時間は普通はないはずなので

どれだけ勉強が進んでいなかろうが

現役で合格を目指すのであれば

高校2年が終わるまでに、黄チャートの問題までは完璧に仕上げておかなくてはならないと思ってください(佐賀大などの地方国立大を目指している場合もできるだけ2年までに終わらせておいたほうがいいです)。

 

黄チャートを難しいと感じる場合、単に高校の内容を理解するのに必要な勉強時間が足りていないだけの可能性が高いので

学校の授業で解説を聞いたときになんとなく理解できている

というのでれば

多少難しく感じたとしてもこの参考書に載っている問題を丁寧にやり抜くようにしてください。

難しいからといって白チャートに変えたとしても

いつまでたっても入試問題を解けるようにはなりません。

学習内容の難しさは中学と比べられない

青チャート

数学が得意だったり

学校の授業に比較的楽についていけている

且つ

九大・九工大や関東関西の難関私大を受験する場合は

青チャート(もしくはそれと同程度の網羅系参考書)

を使ったほうがいいかもしれません。

 

 

このレベルになると一人で解いていてはどうにもならない問題がたくさん出てくることも考えられます。

分からない問題にはチェックをしておき

高校の先生や塾の講師に聞いたりするようにしてください。

数学に必要な勉強時間

おそらく数学Ⅰ・Aであれば

200時間くらい勉強をすれば

西南・福大(理系)の問題をある程度解けるようになるはずです。

 

ただし、数学は個人差が大きい科目なので

100時間くらいで済む場合もあれば

300時間かけてもなかなか解けるようにならないことも考えられます(実際は300時間やって解けないという人はほぼでてこないと思います。なぜなら、数学が苦手な人は300時間やる前に諦めて数学を捨ててしまうからです)

高校数学ができるようになる時間

完全独学

授業を完璧にしても大学入試レベルの問題を解けるようにはならない高校・クラスに在籍している人

また

高校1年生の時に勉強をさぼってしまい自力で何とかしなければならない高校2年生

このような場合

相当な努力をするという前提で

  • 入門問題精講
  • 白チャート
  • 黄チャート

の3冊を使うのも一つの手です。

入門⇒白⇒黄

の順序で1冊を終わらせてから次の参考書に進む

というようにするのではなく

「数と式」が終わったら「関数と関数のグラフ」

「関数と関数のグラフ」が終わったら「三角比」

というように同単元を一気に終わらせていくことを勧めます(それ以外の順序でやったほうがいいと思う場合は自分がいいと思う手順でOK)。

 

数学が本当に苦手な人は黄チャートとりあえず置いておいて

入門・白だけでやるか

それでもやりづらい場合は

やり直しの参考書比較」で

本当にできない人に向けて紹介している参考書を利用することを勧めます。

参考書は一冊を仕上げることが大切