外国語の習得に欠かせない「単語の暗記」「文法」を重視した授業を行います。

英単語の暗記を重視

はじめて英語を学ぶ小学生に「文法」と「英単語」の両方をいきなり教えるのはなかなか難しいです。

すべての子が英語に興味を持ってくれるならいいのですが、そうではないからです。

そこで、次善の策として実施するのが「フォニックスに基づいた英単語の暗記」です。

「フォニックス」は英単語の読み書き発音の基本ルールで、このルールに従って暗記をすれば500~1000の単語を簡単に覚えられます。

単純な単語の暗記かもしれませんが「友達よりもたくさん単語を知っている」ということが動機づけになり、自分から進んで学ぶようになれば、英語が得意科目になるはずです。

小学生のうちに覚えておきたい英単語

フォニックスルールに基づいた単語の暗記が一通り終わったら

中学に進学する前に覚えておきたい英単語の暗記をしていきます。

どういった単語を覚えるか少しだけリストにしておきます。

代名詞

代名詞」は中学進学後にこれらを学んでも遅くはありませんが

以下の代名詞を覚えていなければ書ける英文が限られてしまうのでレイズでは小学生のうちに覚えてもらっています。

主格(~は、~が) 所有格(~の) 目的格(~を、~に)
I my me
あなた you your  you
he his him
彼女 she her her
それ it its it
私たち we our us
あなたたち you your you
彼ら、彼女ら、それら they their them

曜日・月・数字・その他名詞

小学校で英語が教科化されましたが、これらを綴れる小学生はそこまで多くありません。

曜日・月・数字は頻繁に出てきますし

周りの子が書けない単語を自分が書ければ「自分は英語が得意」と思えるようにもなります。

得意だと思えるようになれば、その後自主的に勉強をするようにもなるので

小学生のうちに暗記しておくことを勧めます。

曜日

日曜日 Sunday 木曜日 Thursday
月曜日 Monday 金曜日 Friday
火曜日 Tuesday 土曜日 Saturday
水曜日 Wednesday

1月 January 7月 July
2月 February 8月 August
3月 March 9月 September
4月 April 10月 October
5月 May 11月 November
6月 June 12月 December

数字

0 zero 7 seven
1 one 8 eight
2 two 9 nine
3 three 10 ten
4 four 11 eleven
5 five 12 twelve
6 six 13 thirteen

その他の名詞

1. day 21. sister 姉/妹
2. week 22. friend 友達
3. month 23. student 生徒
4. year 24. teacher 先生
5. time 時間 25. doctor 医者
6. minute 26. school 学校
7. spring 27. English 英語
8. summer 28. Japanese 日本語
9. fall/autumn 29. music 音楽
10. winter 30. sport スポーツ
11. color 31. soccer サッカー
12. black 32. baseball 野球
13. white 33. basketball バスケットボール
14. red 34. volleyball バレーボール
15. blue 35. tennis テニス
16. boy 男の子 36. fishing 魚釣り
17. girl 女の子 37. animal 動物
18. father お父さん 38. cat
19. mother お母さん 39. dog
20. brother 兄/弟 40. horse

一般動詞

「一般動詞」は現在形だけを覚えましょう。

フォニックスルールに基づかない単語の暗記は子どもたちにとって負担が大きくなり返って英語ができなくなる可能性もあります。

小学生のうちは以下の単語を覚えれば十分なので、焦って必要以上に暗記をさせないようにしましょう。

1. begin ~を始める 24. open ~を開ける、開く
2. buy ~を買う 25. play (スポーツなど)をする
3. close ~を閉じる 26. read ~を読む
4. come 来る 27. ride ~に乗る
5. cook ~を料理する 28. run 走る
6. dance 踊る 29. see ~を見る、会う
7. drink ~を飲む 30. sing 歌う
8. eat ~を食べる 31. sit 座る
9. finish ~を終える 32. speak ~を話す
10. give ~を与える 33. stand 立つ
11. go to  ~へ行く 34. stop 止まる
12. have ~を持っている 35. study ~を勉強する
13. help ~を助ける、手伝う 36. swim 泳ぐ
14. hear ~が聞こえる 37. take ~を取る
15. jump 飛ぶ 38. teach ~を教える
16. know 知っている 39. tell ~を伝える、言う
17. learn ~を学ぶ 40. touch ~に触る
18. like  ~を好き 41. visit ~を訪れる
19. live in ~に住む 42. walk 歩く
20. listen to ~を聞く 43. want ~を欲しい
21. look at ~を見る 44. wash ~を洗う
22. make ~を作る 45. watch ~を見る
23. meet ~に会う 46. write ~を書く

 

形容詞

小学生のうちは混乱を避けるため

英語に興味がありたくさん単語を覚えたいという子を除き

形容詞は下の表に挙げているものを覚えるくらいに留めておけばいいと思います。

1. beautiful 美しい 8. young 若い
2. difficult 難しい 9. tall 背の高い
3. easy 簡単な 10. happy 幸せな
4. big 大きい 11. good よい
5. small 小さい 12. nice すてきな
6. new 新しい 13. kind 親切な
7. old 古い、老いた 14. early (時間が)早い

 

小学生のうちに覚える英文法

英語は小学生の時にやっておかなければ危険!!

で触れた通り2021年度から新しくなった教科書は以前の教科書と比べ

明らかにオーバーワークです。

小学生のうちに

  1. 基礎単語の暗記
  2. be動詞・一般動詞の理解

をしなければ

中学進学後すぐに英語ができなくなる可能性もあるので

基本の定着は小学生のうちにしておくことを勧めます。

 

レイズでは

「I am~」「You are ~」を身に付けさせるだけに2・3週間は使います。

それが終わってから

疑問文・否定文のつくり方

be動詞を使った簡単な英文が書けるようになったら

一般動詞の肯定文

肯定文が書けるようになったら疑問文・否定文

一般動詞を習ったせいで

be動詞と一般動詞の間で混乱が生じてくるので

再度be動詞の復習

という感じで

繰り返し繰り返し少しずつ少しずつ表現を覚えていきます。

 

また、「品詞」の理解も少しずつできるように「この品詞は何?」なんてことも繰り返し聞いていきます。

動詞と名詞の判断ができるようになれば、形容詞、形容詞が分かれば副詞の判断。

この4品詞を見分けられるようになるだけで、英語を吸収する力が格段に変わります。

 

品詞の判断が小学生にできるの?

と思われるかもしれませんが

「手で触れることが出来るものは名詞だよ」

って言ってあげれば、名詞かどうかの判断はすぐにできるようになります。

手で触れられない名詞については少しずつ教えていけばいいんです。

例えば「baseball」「soccer」は触れることが出来ません。

このときは「スポーツの名前は名詞だよ」と言ってあげ、少しずつ名詞がどういうものなのかを教えていけばいいんです。

「名詞の前につけるa」だって、「手で触れられる名詞にはaを付ければいいんだよ」

何て言ってあげれば

いつ「a」を付ければいいのかの判断も簡単にできるようになります(この説明は完璧なものではありませんが、子どもたちに混乱を生じさせないことを優先させるとすればこの教え方はあり)。

名詞を修飾する形容詞の役割はを知っていることが

分詞・不定詞・関係詞の理解にも役立ちます。

それを考えても、品詞の理解をしないで英語の勉強をするよりも理解をさせたほうがいいんです。

高校生なのに品詞・文型の理解ができない子は多くいますが、

普段の授業で品詞に注意を向けさえすれば小学生にだって品詞・文型の理解は十分できます。

うちの塾で英語の勉強をしておけば、ほぼ間違いなく英語を得意科目にできます(ただし勉強には個人差があります。過去、うちの塾で勉強をしても定期テストで平均に達さない子もいます)。

小学生のうちに英語基礎を定着

多読

SLA(第二言語習得:母語でない言語を効果的に学ぶ理論・仮説)では「大量のインプット」が言語を効果的学ぶためには欠かせないと言われています。

どうやら、英会話スクールに通っても英会話ができるようにならないのはこれが原因の一つのようです。

英会話スクールで週に1260分~120分の授業を受けても、それ以外は英語に全く触れないのであれば、英語が使えるようになるだけのインプットが足りないのです。

レイズはどちらかと言えば小学生に英語を教えることは否定的です(小学校で必修化・教科化されたので学ぶことを避けられなくなった)

もちろん、英語が使えるようになるだけの「大量のインプット」を無理にさせようとも思いません。

しかし、小学生も英語を学ばなければならなくなった今、できる限り子供たちに楽しく英語を学んでもらいたいですし、英語ができるようになってもらいたいと思います。

そこで重視しようと思ったのが「多読」です。

 

塾内に子供たちが興味を示しやすい英語の本を用意し、授業時間外であればいつでもそれらを読めるようにしています。

こうしておけば、英語に興味を示すようになる可能性が高まるはずです。

多読は強制しません。英語に興味がないときに多読を強いられたら英語嫌いになるかもしれないので注意してください。

目標

英語を勉強するモチベーションを保つために目標を設定します。

  1. 小学校を卒業するまでに1000程度の英単語を書けるようになる。
  2. 小学校を卒業するまでに英検4級に合格できる実力になる。

難しいそうに思えますが、フォニックスを覚え英語に慣れることが出来たら余裕をもって目標を達成できるはずです。

小学生の時にこのくらいの英語の土台を作っていれば、中学を卒業するまでに英検準2級に合格できる実力になるという次の目標をクリアできます。

英検は無理に受ける必要はありません。受験料があまりにも高いので、受けるとすれば2級からがいいと思います。

中学英文法のまとめ